「きもの展」 本日が最終日です。 *** 内覧会レポのつづきです。 最終日となりましたが、会期中でなければアップできないので所感と共に記します。 第4章モダニズムきもの 着姿のわかる大正〜昭和のコーディネート 東博ならではの広い空間を生かした展示となっていました。 明治維新を経て、化学染料と西洋式の繰糸機の導入、ジャガード機による製織、そして西欧文化の意匠表現と、素材の量産化と技術進化、そして商業的発展から、着物としての形状は変わらないものの、色と柄は劇的な変化を遂げていきます。 モダニズムの時代背景を写し出したような銘仙コレクション 当時の銘仙は、生地が弱く一生ものとなりにくかったことと、低コストで織りあげられることなどから、最先端の流行をとりいれた前衛的なものが次々とつくられました。それはアールヌーヴォーの装飾的なデザインからアールデコの幾何学図形意匠や色の対比表現といったモダニズムへ移り変わった時代背景とともに発展していきます。 日本は、欧米諸国に近代化したことを認知させるために、欧化政策が行なわれ、皇室や上層階級は率先して洋装化していくようになります。 戦前までは多くの女性が着物が日常着でしたが、現在は洋装が普通となり、私のように着物生活をするものは稀少です。 それによって、着物は特別なものと続きをみる
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