四度目の「きもの展」へ♬ 着物愛好家の熱意は、コロナにも酷暑にも勝るとも劣らないのだ♡ 後期展示の見どころは、「帷子」です。 帷子は、裏地のない単衣の麻織物の小袖の総称。(江戸時代までは生絹も帷子といわれます) 日本では「麻」は大麻(ヘンプ)、苧麻(ラミー)、亜麻(リネン)、黄麻(ジュード)などの草の皮から繊維を採る靭皮繊維の総称としてつかわれています。麻といわれるものは60種類以上あるのです。その中でも上質の苧麻の糸や、大麻の高宮麻で織られた麻織物は「上布」といわれます。 布の原点は麻であり、麻織物は庶民から特権階級までが着用するものですが、後世まで残っているものは、上布がほとんど。「きもの展」でみることができる帷子も裕福な町人層から徳川将軍家といった特権階級の上布による帷子です。 内覧会は前期展示のみなので図録より抜粋 皇女和宮所用の帷子 白麻地紅葉菊尾長鳥模様 ・黒紅麻地雲立涌牡丹梅葵模様 / 徳川記念財団蔵白地の帷子は公家様式、黒紅地の帷子は武家様式。摺疋田は公家続きをみる
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