きもの文化検定の工房見学のレポートですφ(.. )
この日2月14日のヴァレンタインデー。東京は45年ぶりの大雪に見舞われました。
京都駅に集合時間よりも1時間早くつくように予定していたのですが、さらに1時間以上
早く家をでても、新幹線に乗るまでの在来線がすでに遅延…。
集合時間に間に合わなかったらどうしようと心配したのですが、新幹線の遅れは45分程度。
京都駅SUVACOの中村藤吉にて、鰊そばをいただき、しっかり暖まって集合場所へ。
引き染めの冨士染工さんへ 看板には引き刷毛!
天井には伸子張りがしてある反物がズラリ
あれ、伸子が竹ひごじゃない(+_+)
伸子は先に針がついた細い竹製の棒のこと。生地の端に針を刺して竹の弾力で生地を
引っ張り生地の幅を一定にしシワを防ぎます。こちらは竹でなくワイヤーのようなものでした。
地入れの工程
地入れは、染料が生地にまんべんなく浸透させ、糊のにじみを防ぐ役割があります。
染料の浸透度によって染料と水分が生地の上で分かれ線ができるキワヅキを抑える前処理
のことです。これによって染料の発色も良くなるのだそう。地入れには布海苔をつかいます。
布海苔を溶かして呉汁と混ぜて3~4時間煮てつくります。
豆汁は生地に染料の定着をよくする効果、布海苔はムラなく色を平らに染める効果があり。
で、登場するのがこの機械。あれ、地入れは刷毛じゃないの(+_+)…?
ここに布海苔と呉汁でつくられた地入れの液が入っています。
生地を液にくぐらせてローラーに通します。
ローラーに通すことによって均等になり出来上がりが良くなるのだそうです\(゜□゜)/
生地を伸ばしていきます。
これにより剣先の色違いを防ぐことができます。
内側に針が打ち込んである張り手に生地の端を挟みます。
引き染めの工程見学をするために一度天井へ吊るしておきます。
乾いてから伸子を張ります。
工房見学ではあらかじめ伸子を張ったものつかいます。←時間短縮
引き染めの工程
染料と刷毛。刷毛には鹿の毛がつかわれます。
引き染めは30分以内に刷毛で染めていきます。乾きムラが生じないよう時間との戦い。
工房の中は風や光が部分的に当たらないような環境が必要。乾燥や温度差によっても
色ムラが起こるので、冷暖房はつかえません。
常に同じ条件で一定に引き染めの作業をするのだそう。
工房見学の為に、事前に工房内を暖めておいてくださったお心遣いに感謝です
次は栗山紅型工房へ向かいます(^-^)/
あれ、そういえばこの錘は何につかうのでしたっけ(゚_゚i)?
おわかりの方、いらしたらおしえていただけたら幸いです。
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冨士染工へ / きもの文化検定工房見学 その1
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