「2020 西陣織大会」が西陣織会館にてはじまりました。(〜 2月2日まで) スマホで撮影くださっているのは、安田の安田健太郎社長。安田の織なごや帯、愛用しております♡ その様子をカメラで撮ってくださったのは京都新聞の方。 昨日は、審査員として西陣織工業組合よりお声がけをいただき、審査にいってまいりました。 そのレポを書く前に…。 ザクッとですが「西陣織」について。西陣織とは、京都の西陣といわれる地域で織られる先染めの紋織物の総称。「西陣」は地名ではなく応仁の乱で山名宗全が率いた西の陣地があった辺りのこと。応仁の乱後、各地に散逸していた職人がこの地に集まり織物を再開したことから西陣織といわれるようになります。 京都は織物に適した高温多湿な風土であり良質の水に恵まれ、何よりも千年余りも都であったことから、宮廷装束が織られてきた地ですが、明治期にはいち早く西洋からジャガード機を導入し機械化による技術革新を成し遂げ、その一方で手機による伝統も守っています。 各工程の専門職による分業制によって高度な技術を保ち、多品種の少量生産が特徴。 西陣織といっても、帯だけでなく着物からネクタイなどまで様々ですが、 「帯」についてザックリと箇条書き。 種類、柄づけ、技法、そして模様によって「格」が変わります。 西陣織は、最も格の高い礼装用のものからオシャレで気軽に楽しむものまで多種多様な格の帯がつくられています。格については、またいずれ。 ●西陣織は先染めの織りの帯。※先染めは糸の段階で染めてから布に織る、後染めは布になった状態で染める。 ●帯には、丸帯、袋帯(本袋帯と縫袋帯)、京袋帯、なごや帯、袋なごや帯(八寸帯)、ひとえ帯(夏帯)、半幅帯とある。 ●帯の柄づけには、全通柄、六通柄、お太鼓柄がある。 ●織りには、平織、綾織、繻子織の三原組織、そして捩り織の変形組織がある。 ●西陣織の品種は、綴、経錦、緯錦、緞子、朱珍、紹巴、風通、捩り織、本しぼ織、ビロード、絣織、紬の12種類。 唐織は二陪織物から派生した緯錦のひとつですし、金華山織はビロードに紋織りを組み合わせたもの…と、技法も技続きをみる
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