大嘗宮一般参観は本日が最終日です。 大嘗祭は天皇陛下ご即位後、最初の新嘗祭。最も重要な宮中祭祀であり皇室行事です。 大嘗祭のために造営される大嘗宮は儀式の後は解体されます。 収穫祭である新嘗祭の形式が定まったのは皇極天皇の頃といわれていますが、践阼後の大嘗祭は持統天皇の御世に律令制と行政機構と共に祭祀として整い現在に至ります。途中、1466年(文正元年)土御門天皇の御世の大嘗祭の後、応仁の乱による京都の疲弊から220年の間中断されてしまいますが、1687年(貞享4年)に徳川綱吉が霊元上皇の強い朝廷復興の意向を汲み取り、東山天皇の御即位に伴い大嘗祭を復活させました。その後も中断されることがあるものの、徳川吉宗により桜町天皇の御即位から復活しました。 国事行為ではない大嘗祭ですが常に時の政権の意向が反映しています。大嘗祭は、建築、神具、装束、御神楽など、日本の伝統文化が踏襲された貴重な儀式です。 しかし、文化は経費がかかるもの。 華美ではなくとも、昔ながらのもの、人の手がかかるものは経費はかかるのです。 令和の大嘗宮の新設に関しては、皇室の中からも「身の丈にあった儀式にとど続きをみる
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