美しい染織品を生みだすもの。 それは素材と技ですが、その技を生かすために必要なものがあります。 「道具」です。 機械化による量産がすすむ西陣の中で、9割りが手織りの工房があります。 西陣の「おび弘」です。 社長の池口寧祥さん。 この写真は2016年の展示会のときのもの。 帯そのものはもちろんですが、展示の仕方ひとつをとっても、池口さんのセンスとこだわりが歴然とわかり感動したことを今でも鮮明に覚えています。 おび弘は唯一、力士が本場所の取組の締め込みを手織りでつくっているところ。織っていらっしゃるのは中川正信さん。締め込みの長さは大体20尺といわれますが、力士の腰回りで違うそう。約7m~10mぐらい。 筬打をする框(かまち)は約40kg( ̄□ ̄;)!! 1人が織るには30分で4寸(約12cm)が限界で、2人1組の4人交代制で織られるのだそう。気温や湿度で打ち込みの加減を調整し手織りならではの風合いと弾力をつくりだしています。40kgの框は手前に引きよせるのも至難の業です。この工房見学のレポはこちら おび弘には、つかえなくなってしまった340の織機があり、現在つかっている織機も毎日修理しながらつかっている状況。修理しながらの作業は生産効率も落ちてしまいますし、つかえなくなってしまうのも時間の問題です。 これらを改善するために、現在クラウドファン続きをみる
『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』