黒羽織といったら… 鏑木清方「築地明石町」が、44年ぶりに東京国立近代美術館にて公開中。 「築地明石町」は1927年(昭和2年)帝国美術院展賞を受賞した鏑木清方の代表作であり、切手趣味週間シリーズでも有名な作品です。 1975年(昭和50年)から所在不明になっていましたが、ある画商を通じて、独立行政法人国立美術館が購入。 2019年11月1日より東京国立美術館にて特別公開されています。 「新富町」「築地明石町」「浜町河岸」の三部作になっていて、三作品をあわせた購入金額は5億4千万円だったのだそう。 「築地明石町」のモデルとなったのは、江木ませ子。明治の頃、銀座のシンボルといわれた江木写真館の人であり鏑木清方夫人の友人だったそう。きものファッションコーディネーターとして草分け的存在である江木良彦さんの祖母にあたる方です。江木良彦さん提供による築地明石町に描かれた小紋を再現した着物と明治大正期の黒羽織も参考展示されていました。 美人画の続きをみる
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