キム•カーダシアンがプロデュースする矯正下着の「KIMONO」が、日本人にとっての着物より普及してしまったら、世界では「KIMONO」の概念がそのものが覆されてしまう可能性がある…。 このことに危機感を感じる人は、着物を着る人だけでなく、着物を着ない人の中にもたくさんいらっしゃると思います。 そして今の日本人にとって、「着物」に対しての思いや距離感は人それぞれ。一口に「着物」といっても、千差万別、多種多様、千姿万態でもあります。 ですが、海外から見た「KIMONO」に対しての印象は一括りにされがちです。 経産省の和装振興協議会で、委員であるデービッド•アトキンソン氏は、「今の日本で製造されている着物は素材も加工も海外のものがほとんど。供給者の理屈ばかりで消費者目線がない。あまりに高額すぎる。日本人が着物を知らず、着物をほとんど着ないのに、それは日本の文化といえるのか…？」とずっと警鐘を鳴らしていました。 着物には素材も加飾加工も海外でされているものがたくさんありますが、じつは昔から極上の絹は中国産であったり、加飾技法や文様には海外由来のものが多いのです。それらをアレンジすることに長けているのも平面裁断で直線立ちからなる着物の特徴。日本は大陸と海で隔てられ島国として守られたことから、海外からの文化を選択して受けとめることができ、独自の文化を発展させてきたのです。もちろん日本文化であるからには、地産地消である続きをみる
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