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日本の自然布展 at 大宜味村農村環境改善センター / 琉球染織巡りの旅 その8

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喜如嘉の七滝と長寿弁当 / 琉球染織巡りの旅 その7 のつづき

「芭蕉布今昔展」と併設して「日本の自然布展」が開催されました。


今回のツアーを主催された古代織産地連絡会の羽越しな布、大麻布、手紡木綿、葛布、
藤布、芭蕉布、宮古上布の工房が出展。生産者の方によるギャラリートークもありました。

芭蕉布の産地である喜如嘉で開催することによって、喜如嘉の方にも他の産地でも脈々と
つづけられている自然布の継承を知っていただく趣旨があったように思われます。

【大井川葛布】
葛布の特徴は緯糸につかわれる葛糸に撚りがかかっていないこと。
気品がある独特の光沢は他の繊維にはないもので、いつかは纏いたいと憧れているもののひとつ。
葛布をつかったボディタオル、夏の汗取りとしても良さそう←買いそびれました汗

傘フェチの私としてはやっぱり日傘が気になる。この琉球藍で染められた藍色も素敵でしたが、
自分の肌色とは今ひとつ合わないような気がしたので、緋色で染めていただくことにしましたビックリマーク


【羽越しな布】
科の木から皮を剥ぎ取り1年以上かけその繊維を糸にして織りあげる、しな布。
水に強く丈夫なことから、古来から日常的なものにつかわれてきたといいます。

私は夏のぞうりは科布のものを愛用しています。

新潟県村上市のさんぽく生業の里の國井千寿子先生
第1回の自然布ツアーはしな布の旅だったそうですが、皆さんが川を登る鮭に気を取られて
いたという話を盛んにされていました。大井川葛布の村井良子先生が「あれは絶対に宿が
飼っている鮭よ!」と力説していたのにはウケました。


【丹後藤布】
藤の蔓の皮からつくられる藤布。
藤布の帯はつかうほどに、しなやかに身体に沿うようになるのだそう。


【大麻布】
大麻は日本人の生活と密着したもので、戦前までは自家用の衣類や縄などにもつくられ
つかわれたそうですが、第二次世界大戦後GHQからの指示によって禁止され現在では
許可制のみでつくられるようになります。

栃木県にある大麻博物館館長の高安淳一先生。
この旅では撮影にたくさんご協力をいただきありがとうございましたm(_ _ )m
こちらは伊勢神宮の神宮大麻といわれるお札。神事には古来より大麻は欠かせないもの。

大麻で織られたストール。夏は水に浸して羽織っていると涼しく気持ちが良いのだそう。
とってもしなやかで柔らかい質感です。


【宮古上布】
宮古上布の糸の原料は、イラクサ科の苧麻。
苧麻の繊維(生ブー)を指や爪で細く裂き、結び目をつくらずに指先で撚りつないでいきます。
経糸は2本撚り、緯糸は1本撚りで分業制。撚りつないだ糸は10ヨミくらいになると、
(長さにして6,000m)糸車で撚りかけをして仕上げます。

宮古織物事業協同組合の専務理事でいらっしゃる上原則子先生とカメラ
いつか上原先生の織られた宮古上布が着たいです~。


【手紡木綿】
和棉は断面が空洞になっていて速乾性があり、通常の米綿とは違い柔らかく着心地
が良いのだそうです。


小峰和子先生と永井泉先生。若い世代にも自然布は継承されています。


喜如嘉公民館にて開催された、シンポジウム「自然布の行方」のレポートにて補完します。

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