本場奄美大島紬Nextプロジェクトの完成報告会へ♬ 奄美大島紬関連のイベントはなぜかいつも大雨。 昨年夏の奄美大島の旅はプラピルーンと命名された記録的大雨で鹿児島に足止めされる。 くっかる奄美も、本場奄美大島紬Nextプロジェクトのミーティングも、そして完成報告会があった一昨日も大雨でした。 薩摩では雨は「島津雨」といって良いことが起こる吉兆なのだとか。島津家始祖の島津忠久が生まれたときに雨が降っていたことが由来だそうですが、憂鬱な気持ちを切り替えるのにとても良い言葉♡ そして、雨だったから、気温が低かったから、拝見することができたのが、本場奄美大島紬Nextプロジェクトによってつくられた、新しい龍郷柄の本場奄美大島紬の着姿! 5月末のような30℃超えの暑さだったら着用は断念したそうですが、この日は梅雨寒で最高気温が18℃にも満たない袷日和だったのです。 これぞ「島津雨」♬ 男性でも女性でも着ることができる細かな龍郷柄。遠目には光沢ある無地のようにもみえる上品な絣です。 真ん中の女性がクラウドファンディングでこちらの本場奄美大島紬を購入された方。伝統工芸を若い職人を応援したい!という気持ちからのことで、とくに大島紬にこだわっていたわけではないのだそうです。このクラウドファンディングの成功から他の産地にもこうした試みがつづいてほしいとおっしゃっていました。 右は昨年のきもの文化検定の工房見学会でも大変にお世話になった、このプロジェクトリーダーでもある南晋吾さん。 手仕事からなる伝統工芸の世界は、どこも職人が対価を得られず後継者がいない状況です。生活できなくては仕事にはできません。その中では着物業界は流通の問題や消費者の熱意からして改善の余地がありそうに思うのですが…、危機感はあるものの、着物を特別視しすぎ続きをみる
『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』