「勅銘香」とは、天皇、上皇によって銘がつけられた香木のこと。後陽成、後水尾、後西院、霊元、東山、中御門、桜町天皇が勅銘香を残されています。 本日は、衣紋道高倉流宗会頭の仙石宗久先生が所蔵される名香合わせ。霊元天皇の勅銘香「梅の下風」を聞きあてます。 霊元天皇は英邁な天皇であられ、歌、管弦、有職故実に明るく克己復礼の人。譲位によって天皇になられ譲位されています。皇室の御世代わりの儀式は霊元天皇の御世によって成りつづいているものが多いのだそう。 試香はなしで、三種の伽羅木の中から「梅の下風」を聞きあてる趣向。 一の香「梅の下風」二の香「宴の後」三の香「楊貴妃」 えっと…、俄には信じ難いほど、すべてが銘木ゆえに…、銘木すぎて…、この上なく奢侈な遊び@@; 五感を研ぎ澄ます香席というより、本来の意味での、お香を楽しむ会です。 続きをみる
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