「北斎の橋、すみだの橋」展(〜 11月4日まで) 内覧会へ♪ 北斎の浮世絵の中でも「橋」に注目した展覧会。橋を描き分けた(オタクのこだわり)北斎の代表作「諸国名橋奇覧」の11枚を前後期ですべて展示。 北斎は観光名所の橋だけではなく、橋の構造にも着目して独自の視点で橋を描いています。 すみだ北斎美術館は、北斎の監修で刷られた最初の200枚のものを主として所蔵。 初刷りのものは淡い色も美しく残っています。浮世絵は版を重ねるとぼやけてさらに色が濃くなるのです。 葛飾北斎◇「諸国名橋奇覧」足利行遠山くものかけはし 北斎は当時には既に無くなっている橋も想像で描いています。 万葉集にも詠まれ歌枕として有名な高崎の烏川に架かっていたという橋。浮世絵の雪景色の情緒がいい♡葛飾北斎◇「諸国名橋奇覧」かうつけ佐野ふなはしの古づ 想像で描いたものを古図というのだそう。 伊勢物語の在原業平が歌を詠んだことで名高い八つ橋。平安中期にはすでにこの橋は無くなっているので江戸時代の装束を着た人が行き交うのは面白い。葛飾北斎◇「諸国名橋奇覧」三河の八橋の古図 こちらはお江戸日本橋ですが、あえて橋の全景は描かず擬宝珠だけが描かれています。橋にはランクがあって擬宝珠がある橋は日本橋、京橋、新橋なのだそうです。そこから想像してね…、という心憎さ。 葛飾北斎◇「富嶽三十六景」江戸日本続きをみる
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