「有職組紐 道明の世界」展 at シルクラブ (〜 10月10日まで)へ 仏教伝来とともに飛鳥時代に伝来したといわれる組紐。道明は江戸時代の創業時は糸商として刀の下緒や柄糸(つかいと)を制作を主とし、廃刀令が施行されてからは、帯〆や羽織紐など様々な組紐を制作を行なってきた老舗です。現当主の道明葵一郎氏で10代目。この日は葵一郎さんによる「名物柄の帯〆について」の講演会がありました。 道明の組紐は、現在でもすべて自社の職人による手染め、手組みで制作されています。 正倉院など日本各地の神社仏閣に伝わる組紐の調査研究と復元模造。そして組紐の技術の伝承を今日までされており、道明の社員は全員が組紐を組めるのとのこと。そして朝礼では組紐だけでなく工芸染織の勉強会がされているのだそう。←興味津々 講演会が開催されたシルクラブの地下のレクチャー室では復元参考品などの貴重な資料も展示されています。 実演もお願いすればみることができます。 綾書きといわれる楽譜のような設計図を見ながら高台で組む「高麗組」。綾取りのように紐をとって竹のへらで打ち込みます。この角度も重要。 丸台では「唐組」。高台ができたのは江戸時代になってからのことで、古くはこの丸台でほとんどの組紐が組まれていたのだそう。 綾竹台では「三井寺」左右の枠に緯糸がかけられていて、上下の糸の間に緯糸を入れてヘラで打ちながら組んでいく。印象としては織りに近いもの。ちなみに道明の三井寺はこの暈しが秀逸。 「長い歴史の審査を経て残ってきたものが名物柄となり現代に受け継がれていく」というお話が講演会で続きをみる
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