国立近代美術館工芸館へ。昨日は美しいキモノ主催による読者鑑賞会でした
工芸館は旧近衛師団司令部庁舎として建築され明治洋風煉瓦つくり建築の典型例として
重要無形文化財に指定されています。こういったクラシカルな建造物はきものにあいますね
「日本伝統工芸展60回記念 工芸からKOGEIへ」展が開催中です。(~2月23日まで)
染織作品は前期~1月19日、後期1月21日~と展示替えがあります。
1950年(昭和25年)日本の伝統工芸を残さなければならないという趣旨のもとに制定された
文化財保護法。その後、その技術を保持し体現する人そのものを認定する「重要無形文化財保持者」
という制度が1954年(昭和29年)に定められました。これがいわゆる「人間国宝」です。
人間国宝に認定された方々を中心に日本の伝統工芸の保護育成のために発足された
工芸家の団体が「日本工芸会」です。
美しいキモノの読者の特別鑑賞会は、学芸員の今井陽子先生による染織品の解説と
北陸メディアセンターの制作によるシリーズ北陸の工芸作家「石川の匠たち」というDVDから
友禅の重要無形文化財保持者でいらっしゃる二塚長生先生の制作工程を追いかけてつくられた
『夏去る』の特別鑑賞会がありました。
防染工程のひとつである糸目糊置き。二塚先生はその糸目をデザインとした白上げの技法を追求し、
脇役であった真糊をつかった糊置きによって生まれる線を意匠の主役とした友禅をつくられています。
精神性の高さとその作品づくりの様子は何度みても感動します!
こちらの写真は染織文化講座のもの。染織文化講座講座記録はこちら☆
二塚長生先生と友禅着物「夏去る」 2013年第47回日本伝統工芸染織展出品作です。
学芸員の今井陽子先生による染織作品解説φ(.. )
作品の特徴、そこから得られる印象、木版刷更紗、真糊、型絵染めのそれぞれの防染の違い、
織物の組織の違いなど詳しい解説がありました。
土屋順紀先生の紋紗と昔の紋紗の組織の違い、やっとわかりました!
実際に作品を肉眼で見ながらお聞きする解説はとてもわかりやすい。
今井先生のお話は布の美しさのポイントをわかりやすく教えていただけるものでした
美しいキモノ編集部富川匡子編集長と いつもお世話になっておりますm(_ _ )m
きもの雑誌の読者イベントのお楽しみは、もちろん鑑賞会なら学芸員の先生による作品解説
や鑑賞が主ですが、読者の方々の装いを拝見できるということもあります(-_☆)
きもの好きが集まる場所に着ていく装いを悩まれる方もいらっしゃるようですが、人それぞれです。
式典ではないので、自己満足であろうと自分なりのオシャレを目一杯楽しむということで良い
のではないでしょうか。
私は季節にあった装いとか、その人なりのテーマがチラッと見えると嬉しくなります♪
美しいキモノ2014年春号「きものカンタービレ♪」誌上編では、『美術鑑賞のススメ』を
テーマとしています。
なので、この日の装い(コートの中身)は春号(2月20日発売)をぜひご覧くださいませ(^-^)/
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美しいキモノ読者鑑賞会 / 工芸からKOGEIへ at 国立近代美術館工芸館
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