大島紬は広義では紬とされていますが、経糸、緯糸ともに、紬糸ではなく本練絹撚糸がつかわれます。夏大島はさらに強い撚りがかかった強撚糸がつかわれることで、サラッとした地風となります。強撚糸がつかわれていますが、本塩沢や夏結城のようなシボはありません。水にも強いので、梅雨の季節によく着ています。 本場奄美大島紬NEXTミーティングへ。 本場奄美大島紬は分業制でつくられています。各工程のすべてに専門の職人が必要となるのですが、後継者がいなくなり、技術を要するものはこの先つくれなくなるかも…という危機的状況にあります。そんな中で、各織元から若手の職人が技術を継ぎ、30工程以上ものすべての工程を分担し、若い世代に好まれる本場大島紬をつくるプロジェクト。その報告会です。 プロジェクトリーダーの南晋吾さんから、奄美大島の職人の現状、生産反数、本場奄美大島紬の工程、プロジェクトの進行状況などのお話がありました。 イギスという海藻をつかった、絣糸の糊張り。大島紬の最大の特徴、締機で織られる絣筵は、経糸に木綿糸、緯糸に糊張りした糸がつかわれるのです。こ続きをみる
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