Quantcast
Channel: 朝香沙都子オフィシャルブログ「着物ブログ きものカンタービレ♪」Powered by Ameba
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3500

「菊地信子コレクション展 〜世界の古裂で着物にあそぶ〜」at シルクラブ

$
0
0

世界中の布に命を吹き込み纏った方のコレクション展です。 「菊地信子コレクション展 〜世界の古裂で着物にあそぶ〜」シルクラブにて開催中 (〜24日まで) 菊地信子さんは、歩く美術館とも評された着物愛好家でいらっしゃいます。更紗をはじめとした世界中の布の蒐集家であり、それを着物や帯として纏われた方です。 ポートレートでも着用されているこちらの着物は18世紀のインドの更紗。帯は19〜20世紀のインドネシアのジャワ更紗。そして半衿は19世紀のインドの印金のターバン! こちらはインドのターバンを継いで着物にしたもの。細くて長い布が継がれているのがわかりますでしょうか。 こちらも貴重な古裂に裏打ちをし着物や帯にされています。その縫製の素晴しさ! シルクラブの店主の西村はなこさんから教えていただいたのですが、紳士服の仕立て屋さんを住み込みで雇用し、集められた古い布や更紗を切り嵌めし、着物や帯として纏えるようにされていったのだそう。ああ、常々和裁師さんと悉皆屋さんに同じ敷地に住んで欲しい…と思っている私には何とも羨ましいお話。曲線状に布が継がれているのがわかりますでしょうか。貴重な布を活かすためにつかえる部分を継いでほぼわからないように縫製されています。 これらのコレクションが着物や帯として生き生きとしているのは、菊地信子さんの審美眼と縫製をされていた方のお力があってこそ。 着物は14〜15世紀のインドの鬼手木綿の更紗、帯は17世紀のインド更紗、半衿はコプト裂地。そして帯留には刀の鍔! 半衿や帯留など、布の放つ力を知り尽くした方だからの小物づかいも魅力です。 着物は18世紀のインド更紗、帯は20世紀のジャワ島の臈纈染、半衿はロシア更紗。 着物は20世紀のアフリカカメルーンの木綿の藍絞り、帯は15世紀のインド更紗、帯〆は帯地の裂を丸くげにしたもの。そして半衿は20世紀のインドネシアのバティック。 着物は志村ふくみ、帯は江戸時代の御所解。 着物は芹沢銈介の型絵染、帯は龍村平蔵、帯留は浜田庄司の益子焼。 菊地信子さんの若い頃のお写真もたくさんみせていただきました。着物続きをみる

『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3500

Trending Articles