キモノプロジェクト「イマジン•ワンワールド」2017年の新作発表会のレポです。 196カ国の着物と帯を2020年までに制作する。それは販売するためのものではなく、ひとつの国を表現するための着物と帯。着物という絵画表現が可能な衣裳だからこそできることです。 このキモノプロジェクトは久留米市で創業78年の蝶屋三代目の高倉慶応さんが中心となってはじまったもの。 当初、海外の方に着物をアピールするなら簡易的なものでいいのではという意見もあったようですが、将来的には遺産として残せる、次世代に伝承できる日本の最高峰の伝統工芸の技を生かしたものづくりを…、という、高倉さんの強い想いでこのプロジェクトはものすごいことを実現しつつあります。 右はおび弘の池口寧祥さん、私、高倉慶応さん、左は小千谷縮作家の樋口隆司さん。 着物、帯、といっても、着物には様々な技法があり産地があり染元や製造元、作家も多彩。それが一所にこだわらず、日本全国から参加しているというのが素晴らしい。 制作費は、着物100万、帯50万とすべて一律となっています。(+諸経費50万)高名であるところも、若手の染織家も、すべて同じ制作費と決まっています。 デザイン案作成は可能な限り、当該国の大使館や出身者から収集し確認したもの。 制約があることで、つくり手の真の技量が試されることとなりま続きをみる
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