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Channel: 朝香沙都子オフィシャルブログ「着物ブログ きものカンタービレ♪」Powered by Ameba
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第64回日本伝統工芸展 at 日本橋三越

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「第64回日本伝統工芸展」 日本橋三越にて開催中。(~10月2日まで) 伝統工芸の保存と後継者の育成を目的として日本工芸会が毎年開催。染織、陶芸、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸の7部門の国内最大規模の公募展です。重要無形文化財保持者の作品をはじめ、一流の目で選定された素晴らしい入選作約600点あまりをガラス越しでなく肉眼で間近にみることができます。 工芸会の公募展には、「本展」といわれる日本伝統工芸展、「部会展」といわれる専門分野別の組織展、「支部展」といわれる9つの支部展があります。中でも「本展」の審査はとても厳しく、著名な先生でも必ずしもその作品があるとも限りません。緊張感を持って公募展に出展することは伝統を継承し、さらに向上していくために切磋琢磨することに他なりません。またその至高を鑑賞するということは、きものエンドユーザーも目を養うことになります。 村上良子さんと心象風景を織りで表す紬織の重要無形文化財保持者でいらしゃいます。 村上良子◇紬織着物「入り日」太陽が沈んでいく様子を表現された大胆なものでした。はつり織りの技法がつかわれています。 先生とのツーショット写真は撮影させていただいたものの、肝心の作品の掲載許可をいただき忘れてしまったので作品の写真は掲載しておりません。 生駒暉夫さん◇友禅訪問着「彩雨」糸目糊で表現した雨と蒔絵表現のような半分の紫陽花の花が素晴しく洒落ています。葉っぱは蠟引き?この作品は今回の選考で最後まで受賞候補作として残ったのだそう。会場の中でも一際輝いていました! 松枝哲哉さん◇久留米絣着物「潮湧く」絣表現でここまで躍動感があるものがつくれるのか〜っと驚きます。水の流れだけでなく宇宙的な広がりもみえる気がする…。木綿の藍染めの爽やかさを活かしてここまでモダンな久留米絣ができるということに感動。藍絣好きとしては、いつかは着たい、松枝哲哉先生の作品! 遠藤あけみさん◇型絵染着物「香雨」幾何学的な螺旋と梔子の花がとても現代的。型絵染の野暮ったさはなく、けれど型絵染の強さはしっかりあるという印象。本当は地色も染めるつもりだったとのことですが、個人的にはこの作品は白場が残っていたほうが梔子の花が映える気がして好きです♡ 今回は駆け足で展示会場をまわっていたので、先生方と中々お会いできず、お会いできてもご挨拶のみだったり、先生とのツーショットや作品との撮影ができないものが多かったのです。そんな中で作品の掲載許可をいただいたものを。 鈴田滋人◇木版摺更紗着物「朱雫」鍋島更紗といわれる木版摺りと型紙捺染を併用する独特の染色方法で染められる和更紗のひとつ。花はノウゼンカズラ。鼠色と朱色、所々に藍が入っていて更紗としてとても新鮮でした。 山城直子◇型絵染着物「物語」万華鏡のよう〜♪とみていた作品。遠藤先生とお話ししていらっしゃるところでご紹介いただきました。どんな物語があるのかお聞きすれば良かった…。紫と続きをみる

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