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ぎをん齋藤コレクション 〜布の道標〜「古裂に宿る技と美」展 at 細見美術館

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今年で創業176年となる「ぎをん齋藤」の7代目の齋藤貞一郎さんは染織品の蒐集家であり、古裂にみられる技法や意匠の復刻に力を入れられています。そして、ぎをん齋藤の作品には店主の蒐集家としての学びと美意識へのこだわりが随所にみられます。そのものづくりの基盤となっているであろう、古裂のコレクション展。とても楽しみにしておりました。前期にも来たかった!江戸初期の慶長裂、桃山時代の辻が花、飛鳥〜奈良の裂、大陸から渡った裂などは織り組織がわかるように生地アップのパネル写真が添えられていました。●慶長まず会場に入ると江戸時代初期の慶長小袖の裂。慶長小袖の特徴は絞りで黒、赤、白の三色で染め分け。その中にさらに絞りと繍と摺箔の技法で文様が配されています。桃山時代の延長ではあるものの、躍動感があってアーティスティックな印象を受けるものが多いです。気になったのは「扇面散らし花卉文慶長裂」これは菊の葉の形に染め分けられていました!!小袖の転換期でもある慶長小袖を復刻したお誂えはぜひやりたいのですが、この染め分けの味わいをどうだしたらいいものなのか…。っと、考えながら鑑賞。●桃山墨で線あげし、鹿の子絞り、縫い締め絞りを併用する典型的な辻が花や縫いと絞りで一面埋め尽した小袖裂も。 桃山〜江戸に小柄が流行した頃の小袖裂「百花文繍絞り」帽子絞りを主体としてシワの味わいを活かして刺繍で文様を補完したもの。この味わいを今に活かした作品づくりだとどうなるのか…。とか。続きをみる

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