365日着物生活の日常では浴衣は必需品。家の中はもちろん、旅先でのくつろぎ着として、そして祭りや花火大会、真夏のご近所着としても活用しています。藍染めは見る人にも涼感をあたえますが、藍瓶で染められた浸染による本藍染めの浴衣の着心地は身も心も清々しく浄化されるようにサッパリします。 ●長板中形● 長板中形は江戸時代に始められた伊勢型紙をつかった両面型染めの染色方法。藍瓶による浸染です。型紙は小紋より大きめで絵画的な文様が主。卓越した突き彫りの技がつかわれています。 江戸小紋のようにヘラで染める「しごき」は片面だけ糊をおけばよいのですが、長板中形は何度も藍に浸すために両面に糊をおく必要があります。小紋は小柄なので小紋、中形は小紋柄よりも大きく中柄なものの名称。木綿の発達とともに湯帷子に中形がつかわれ普及することになりました。 6.5mの長板に白生地を張り、型紙を用いて防染糊をおきます。生地を乾かした後、さらに生地の裏に表の模様とピッタリ重なるように糊をおきます。その後、藍に何度も浸す浸け染です。これにより白が映える藍染になります。抜続きをみる
『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』