「ゴールドマン コレクション 世界が認めたその画力 これぞ暁斎!」展 が、東急文化村Bunkamura ザ•ミュージアムにて開催中。( 〜4月16日まで)
歌川国芳に弟子入りしその後狩野派にも学ぶという流派にとらわれることなく、さまざまな題材を独特のユーモアで描いた河鍋暁斎。
イギリス在住の画商であるイスラエル•ゴールドマンの暁斎コレクション展です。絵画の流通を担うのが画商のお仕事だと思うのですが、この方ご自身が究極の暁斎のコレクター。
ゴールドマン氏と暁斎の最初の出会いは「象とたぬき」の小品
この小さな作品群は今でもゴールドマン氏の自宅の寝室に飾られているそうです。
建築家のジョサイア•コンドルが暁斎の弟子であり「暁英」の雅号を持っているのは有名なお話ですが、彼がイギリスへ暁斎の鴉の画を持ち帰ったことから、暁斎にはカラスの画の依頼が殺到し暁斎のカラスは世界中に飛び立ちました。
暁斎の描く鴉は樹々に止まっていても羽から鼓動が聞こえてきそう。
暁斎が注目を集めたキッカケとなったのは、1881年(明治14年)第2回内国勧業博覧会に出品した「枯木寒鴉図」に暁斎自ら100円という価格とつけたことからだそうです。ちなみにこの画は榮太郎飴の初代の方がお買い上げ現在も榮太郎飴総本舗所蔵ですので今展示会にはありません。「画鬼•暁斎展」で展示されていました。こちら☆
墨描きで描かれた動物たちは、リアルな動物よりもらしい感じが漂っていて面白い。
「猫と鯰」の風刺画は暁斎が好んで描いた題材のひとつ。猫は三味線の皮につかわれたことから芸者、鯰は役人を表しています。
「蛙の人力車」擬人化した蛙という題材も好きだったようですね。
擬人化されているのは蛙だけでなく雀も。「雀の書画会」
「動物の曲芸」色んな動物が曲芸披露をしています。
ちなみに私のお気に入りの夏帯は「蟹の綱渡り」という暁斎の写し絵の帯です♪
暁斎が生きた、幕末から明治の情景が描かれた作品。
「野菜づくし•魚介づくし」は暁斎を含むその時代の画家たちの合作。
暁斎はおどろおどろしい幽霊や妖怪を描いていますが、この妖怪たちは可愛い♡
「百鬼夜行図屏風」妖怪たちの睫毛に注目してください
木魚の妖怪はハロウィンのカボチャのよう。妖怪に睫毛があるのは暁斎オリジナルなのかと思ったのですが、この時代にはこういった妖怪の画が流行ったのだそう。
「これぞ暁斎!」のグッズは暁斎ならではのユーモアセンスがあって面白い。
髑髏で仰げばより涼しさがますかも!?
美術鑑賞は1人でじっくりみるのが好きですが、これは誰かと一緒に鑑賞するのが楽しいかもしれません。会期終了までわずかです!!
※会場での撮影及び「きものカンタービレ♪」への掲載許可を主催者よりいただいております。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
Facebookページに「いいね!」をくださる皆さまありがとうございます。