童謡「うれしいひなまつり」で、♪ お内裏さ〜まとお雛さま〜 ♪ と唄われたことから、お内裏さまとお雛さまという呼び方が定着しておりますが、内裏(だいり)とは天皇の住まいである御所のことであり、お内裏さまとは男雛(天皇)と女雛(皇后)が対になっている内裏雛のことをいいました。そしてお雛さまとは男雛、女雛、三人官女、五人囃子、随身(左大臣、右大臣)、仕丁などすべての雛人形のことをいいます。
ですが、明治以降に関東の雛飾りでは、西洋のプロトコールにあわせて男雛、女雛の位置だけが入れ替わってしまったように、そういうこともある…ということです。
間違いだ!と囃し立てるのではなく、物事の本質を理解することが肝要かと。やたら間違いだと囃し立てるのはマニュアルに縛られ人にアレコレいいたがる着物警察といわれる人によくみられる兆候だと思います^^;
童謡「うれしいひなまつり」の作詞家であるサトーハチロー氏は、この歌詞のことを悔いていらっしゃり、この歌が流行ることを恐れたそうですが、皮肉にも日本の唱歌百選にも選ばれ、広く唄われることになりました。
情報化社会では今までの俗説の真偽が広く問われ、検証され、新たに広まることがあります。俗説も一般大衆に広がれば通説になるという例のようなものですね。
うれしい、楽しい、と唄われるのに、哀切が漂う旋律ですが、「ひなまつり」といえばこの曲!と後世まで残っているのは、この旋律と歌詞にこめられた想いが、どこか懐かしく日本人としての郷愁を誘うのかもしれません。
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