古代織産地連絡会と阿波の国へ! / 2016年晩秋 徳島•阿波太布染織の旅 その1 のつづき(^_^)/
阿波国一の宮 大麻比古(おおあさひこ)神社へ♪
鳴門海峡を渡り四国の入口近くにあります。
注連縄から精麻が下がっていました。
大麻について調べると必ずでてくる、阿波忌部族。社伝によると、神武天皇の御代に天太玉命(大麻比古大神)の子孫である天富命が勅命により肥沃の地を求め阿波忌部族の祖を率いて阿波の国に移り住み、大麻や楮を育て殖産興業としたといわれています。阿波忌部族は後に天太玉命を郷土の神(大麻比古大神)として祀りました。
猿田彦大神は天孫降臨の道案内をつとめた神。大麻山の峯に鎮座されていたとされ祀られています。
忌部(いんべ)とは古代より朝廷の祭祀の祭具製作と宮殿造営を担った氏族。その祖が天太玉命(フトダマ)といわれています。日本書紀では太玉命、古事記では布刀玉命、in忌部の斎部広成が残した古語拾遺集では天太玉命。天の岩戸から榊の木に玉と鏡と麻を掛けた大玉串で天照大神を招くという働きをした神様です。ちなみに中臣氏も忌部ですがこちらの祖は天児屋命。
樹齢が1000年以上になるという大麻比古神社の御神木の大楠。
拝殿にて稲穂料として精麻を納めて正式参拝。
ああ、大麻比古神社での正式参拝こそ大麻糸の家紋刺繍の江戸小紋を着るべきだった!
こちらをいただきました。
大麻比古神社の御神紋は麻の葉。
おみくじは吉
家移りは吉。色情に要注意(まったくもってロマンスに縁遠い…)。
なぜか、着ぐるみの三毛猫?がいました。
本殿は1880年(明治13年)に再建された流造様式
中宮社は伊勢神宮の遷宮の資材がつかわれているとのこと。こちらの神さまは木槌で呼び出すのだそうです。
心願の鏡池とめがね橋。第一次世界大戦の青島攻略戦で捕虜となった坂東収容所のドイツ人によってつくられました。
こちらはドイツ橋。捕虜になったドイツ人は橋だけでなく、様々な技術をこの地に残したのだそうです。年末恒例のベートーベンの第九が日本ではじめて演奏されたのも坂東収容所なのだそう。「バルトの楽園」として映画化されているそうです。
奥の神域は心地よい空気が流れていて気持ちが良かったです♪
大麻比古神社の奥にみえる山が大麻山(おおあさやま)。この一帯には邪馬台国があった説もあります。
※大麻比古神社の大鳥居、大麻山の写真は wikipedia commons より
つづきます♪