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Channel: 朝香沙都子オフィシャルブログ「着物ブログ きものカンタービレ♪」Powered by Ameba
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きものの日

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11月15日は「きものの日」です。
 
1966年(昭和41年)に、社団法人 全日本きもの振興会が発足する際に制定されました。全日本きもの振興会は、きものに関する知識の普及を通じて民族衣裳に対する国民の再認識ときもの文化の向上を図ることを目的として設立され、「きもの文化検定」の主催でもあります。
 
昨年は、きものを日常へ取り込むのが狙いで、経済産業省が職員の和装での出勤を促した「きものの日」の導入が話題になりました。
 
先従隗始(先ず隗より始めよ)」(言い出したものからまず始める)の姿勢で、省庁が取組まれたのは素晴らしいことだと思います。
 
しかし、きもので通勤し仕事をすることを「きものの日」として導入することについては、とても嬉しいニュースである一方で、「きもので仕事をするならば、洋装以上に動けるぐらいでないと、かえってきものを着る人に対してのマイナスイメージが強くなることになりかねない」…と、毎日きもの生活を実践しているものとして、現実的に考えて不安にも思っています。
 
きもので仕事をするなら、まずはきもので日常生活をして、きものに慣れ、きものでも寛げるようになることが必要だと思うのです。例えるなら「サザエさん」の波平さんやフネさんのように家の中ではきもの、外に出掛けるときは洋装という生活スタイルです。それはそう難しいことではありません。ようは慣れです。
 
きものを日常へ取り込むのが狙いなら「きものに慣れている人はきもので通勤して仕事しても良い」ぐらい緩やかなほうが、じつは、きもので通勤も仕事もしやすい。そして、国をあげてするのなら、子どもの頃からきものに慣れ親しむ「教育への導入」が先なのでは…と思っています。(それは文科省の管轄なのだそうです)
 
詳細はこちら↓
 

これが功をそうした…のかどうかはわかりませんが、経済産業省の担当の方々にきものエンドユーザーとしての意見を聞いていただくという機会に恵まれました。

 

「きものの日」をPRするために京都織物卸商業組合がつくった、貴女もきもの雑誌の表紙になれるアプリ。このアプリは楽しい♪と、とても話題になっています。こういったことが大切。過去の写真をつかって、このアプリを試してみました。

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経済産業省の「きものの日」の導入もですが、まず話題になって多くの人が興味をもって考えるキッカケとなることが何よりかと。そういう面で素晴らしい試みだと思っています。
 
というわけで、本日11月15日は「きものの日」。
きものを着る人も着ない人も、きものについて考えてみる良い機会です。
 
 
 

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