着物の弱点はなんといっても着脱ができないところにあります。
重ね着という形態をもつ装束の中の小袖の形式昇格が着物となっているのですが、帯をして帯あげ帯〆で形を整えることによって簡単に脱ぐことはできません。
期日に衣更えをすることによって、気持ちがしゃんとする、季節の変り目を衿を正してきちっと受けとめる、という良さはあります。
ですが暦より気温に柔軟に対応したほうが、この先着物を着る人が増えていくと思っておりますので、リアルに着物生活を体現している側として、率先して暦にあわせるのでなく、その日の天気と気温にあわせた装いをしております。
単衣の小紋ですが、色と文様にはたっぷりと秋を取り入れた装い。容易に着脱できないのは着物の弱点ですが、色と文様で日本の四季を表すのが着物の美点です。
【10月8日の装い】東京◇雨のち曇り(湿度99%) / 最低気温19℃ 最高気温22℃
気温としては袷でも大丈夫なのですが、雨コートを着ると蒸れるの。。。汗をかくとお手入れが面倒になりますので、単衣の小紋を。
紅葉がかった紅葉文様の小紋にれえすの華の栗鼠の刺繍帯、帯あげは加藤萬、帯〆は龍工房。
栗鼠の毛並みや色づいた葉がとてもリアルに表された刺繍なのです。
メジロと山帰来の古布コラージュのバッグは松枝忍
共立女子大学博物館の開会式と内覧会へ♪
別記事でまとめます。