2012年のきものサローネから、秋に開催されるこのイベントを楽しみにしておりますが、考えてみたら…、このイベントではあまり買ったことがない。それは、サローネの目的がきものを売ることよりも、知ってもらうこと、楽しんでもらうこと、親しんでもらうこと、をコンセプトにしているからだと推察します。
しかし、その場ではすぐに購入しなくても、こんなつくり手がいたんだ〜と、知って後から発注をかけたり、その後お付き合いがはじまったところはいくつもあり、しかもそうしたお付き合いはリピートしつづいています。今回お買い物&発注したのは4件…、だったと思う。。。チョコッと小物は買ったかな。
丹後の小林染工房の小林知久佐さんと
リアルでお会いしたのは、2014年のきものサローネです。それ以前に、きものカンタービレの読者の方が小林さんにブログをご紹介してくださっていたり、きもの勉強仲間がお友達だったりとご縁はありました。
柿渋には防染の効果がありますが、それを生かした柿渋織。小林知久佐さんは引染め職人ですが、丹後で青い渋柿を採って潰して染料としての柿渋をつくるところからされています。柿渋の染料をつくって3年寝かせて絹糸を何度もくぐらせ染めあげ、それを柴田織物に縫取り縮緬の着尺として織ってもらってから、さらに引き染めをしているという、織物なんだけれども染めものでもある「丹後柿渋織」。生地のフワフワ感から「小林ロール」ともいわれています。
引き染めをすると柿渋の防染効果で柿渋の糸で織られている部分が浮き上がります。七宝に浮き上がる南十字星みたい♪ っと、勝手に「南十字星」と名づけました。
丹後ブルーのガラスの帯留をつくっている作家は、ピンワークの達人でもあり着付けていただきました。
紫にするか、焦茶にするか…。アンケートでは焦茶が良いという意見が多かった。
でも、こちらの薄物コート地にも魅かれ…。
纏うには丹後ブルーの鮮やかさが難しいかな…と思い、
夏帯に染めていただくことにしました♪ しかもある願望が実現しそう(≧∇≦)夏帯の生地を探さなくっちゃ〜。
小林さんにはきものサローネでの出会いの後、丹後で帯あげのしけ引き体験をさせていただいたり、お世話になっております。
きもの勉強仲間14人の大所帯でおしかけることになって柱を増設させてしまったという^^;
2012年のきものサローネで出会ってからのおつきあい、染めもの中野の中野スズミさん。左はバッグのデザイナーKoruriの松崎真樹さん。
こちらのヤンバルクイナの帯の作者です。
今回はこちらのバッグを♪
一緒のブースでだしていらした「アトリエみつき」のコーデの達磨の染め帯も中野さんの作品。私は帯留はしないのですけど、富士山の帯留も達磨の根付も可愛い
その場で購入してもしなくても、こういった素敵な出会いもあるのです♪
「今日だったら安くします!」のような、きものユーザーを追い詰めるような売り方をするのはどうにも好きになれない私。出会ってからじっくりお付き合いできるような関係が、きもの生活の日々の喜びとなっています。