六合村の赤岩集落へ。草津に御滞在中の天皇皇后両陛下がご視察されたこともあり、前々から興味がありました。
赤岩集落は、白砂川を渡ったところにある50世帯あまりの小さな山村です。
幕末から昭和30年頃までの養蚕農家の建物が残っています。用水の確保が難しい土地だったことから、水田はなく、養蚕と製麻が生業の集落だったのだそうです。
近代養蚕法の影響を受けて、気抜き櫓の越屋根をもつ建物があります。普通に人がお住まいでいらっしゃるようですが、今は養蚕はされていないとのこと。
2005年(平成18年)に重要伝統的建造保存地区に指定されています。
昭和37年頃に建てられた稚蚕(卵から孵った1〜3齢の蚕)を育てるための稚蚕飼育所
温度調節の設備が今も残っています。
かいこの家
養蚕についての展示がされていました
蚕が繭をつくる藁蔟と回転蔟
2階が道から展示スペースに自由に出入りできるようになっていて、1階は住居になっているようです
今は養蚕はされていなくなっても養蚕でつかわれる道具などがあちらこちらで垣間みえます
収穫した穀物や製麻につかった蔵
道祖神
毘沙門堂
村の高台にある赤岩神社
幕末の蛮社の獄で捕えられその後脱獄出奔した高野長英を匿っていたとされる湯本家。湯本家は戦国時代に草津温泉の湯守だったそうです。武田家滅亡の後に、真田家にしたがって、後に赤岩に移り住んだといわれています。
養蚕をするための三階屋になっています。総三階建の土蔵造りで置屋根式の切妻屋根という珍しつくり。
草津から山々をくだり、橋を落としてしまったら、取り残されてしまうような集落。こういったところに、日本の原風景が残されそこには、養蚕や自然布の歴史がつまっています。古き良き時代の日本らしい長閑なところでした〜♪
ああ、祇園祭のレポを残したまま夏が終わってしまった…(x_x;)