第15回「美しいキモノアカデミー」へ
「紋紗」重要無形文化財技術保持者(人間国宝)の土屋順紀先生のお話
向こう側の景色が透けてみえてしまうほど薄く透明感がある紋紗。土屋先生はすべて植物から染料を採取して染めています。志村ふくみ先生から、色は自然からいただくことを学び、北村武資先生からは、捩り織の技を学び、それを生かし、独自の絣の技を融合した作品づくりをされています。
捩り織の半綜絖である篩。隣同士の経糸を絡ませて緯糸を通す捩り織でつかわれます。
「今、生きているなら、今のものをつくらなければならない」。古典の良さもあるけれど、今のきものは現代のアートである。若い陶芸家や作家から常に刺激をいただいている。というお話もありました。
伝統工芸展をみていても感じますが、伝統は技を継承しつつ進化しています。
【8月27日の装い】東京◇雨 / 最低気温25℃ 最高気温27℃
蛇の目傘柄の手括りの宮古上布に野口の波に燕の刺繍の絽塩瀬帯をコーディネート
水に強い上布、蛇の目傘文様の絣、雨の日も楽しくなる装いです♪