経済産業省製造産業局繊維課へ。
省庁を訪問する装いは洋装でしたらスーツが多いと思います。ならば、きものの場合は江戸小紋が妥当だとは思いましたが、あえての紬です。
陳情ではないことと、「きものの日」を制定し、きものでの出勤を呼びかけ、きものでの執務を実行した課への訪問ですので、通勤や執務に耐えられるものであり、省内を行き交うきもの姿を想像し、尚且つ、四季のある日本のきものならではの季節の染め帯を選んでみました。
担当の方はスタンドカラーのシャツにデニムきものというリアリティある装いでいらっしゃいました。現代の書生スタイル風。こういう方が担当であるうちに、和装振興を活性化させていただきたいものです。
きもの業界と一口でいってもさまざまです。一部の偏った業界関係者の意見だけでなく、幅広くきもの業界の現状とこの先の展望を聞いていただきたいと切に願っております。
そして、和装振興をするには、きものを購入する側であるきものエンドユーザーの意見を知っていただくことが不可欠だと思います。きものエンドユーザーもさまざまです。実際に身銭を切ってきものを購入している人(これが大事)、これからきものを購入したい人の意見の中にきもの業界の活路があるのではないでしょうか。
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「きものの日」のニュースで考えた
「きものスチューデント♪」始動
中央省庁の再編後に経済産業省で仕事をしていたことがあるので、省内は懐かしい。当時はこのようなセキュリティーはなかったなあ…と、時代の変化を感じました。
【6月3日の装い】東京◇晴れ(湿度49%) / 最低気温14℃ 最高気温24℃
藍地の石下結城紬に枇杷の描かれた染め帯をコーディネート。
枇杷は梅雨の頃に実をつけますが、最近はずいぶんと早くから枇杷の実が店頭にならんでいます。きものや帯の意匠としては珍しい。
ですが、葉の上に果実をつけるところや大きな葉は絵になります。
綾の手紬染織工房で購入した秋山真和の藍染めの日傘をコーディネート。
バッグは松枝忍、ぞうりは菱屋カレンブロッソ
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