旧暦の3月13日(現在は新暦の4月13日)に数え年13歳に成った男女が、成人の儀礼として大人と成ったことに感謝し、13歳の厄難を払い先の万物の福徳と英知を授かるために、虚空蔵菩薩に参詣する行事を「十三参り」といいます。はじめて自分の干支を迎える年の3月13日~5月13日に参詣される方が多いようです。13という数字は虚空蔵菩薩が十三仏の13番目の仏であることから由来。
虚空蔵菩薩さまより知恵を授かります。
後ろを振り返ってしまうと授かった知恵を返してしまうといわれ、参詣の帰り道では後ろを振り返ってはいけません。有名な京都法輪寺の十三参りでは渡月橋を渡り終わるまで振り返らないこととされています。
東京友禅の小倉悟さんが十三参りを迎えられるお嬢さまのために、祝着を染めていらっしゃるというお話をかねてからお聞きしており、ぜひ見せていただきたい!と思っておりました。つくり手が家族へ思いをこめてつくるきものには、きものにある、祈りや願いを纏うという本質がみえるように思うのです。
浅草寺に参詣されるとお聞きしていってまいりました!
東京の桜が満開を迎えたこの日は美しいキモノによる十三参り読者撮影会があったのです。
朝から雨だったのですが、晴れ女だとお聞きしていた通り午後には雨があがりました♪
小倉悟さんのお嬢さまの祝着は、なんと宇宙をイメージした振袖でした\(゜□゜)/
土星には可愛らしい桜色で、梅、菊、橘そして桜などが描かれ、繍がされています。
惑星の染めの濃淡が立体的
背紋にも土星
女の子は大人への変化する区切りとして、初めて本断ちのきものを肩あげし、おはしょりをつくって着用します。
七宝文様の帯は梅垣織物。
重ね衿、帯あげ、帯〆と、色数を抑えてとても上品なコーディネートです。
そして八掛には、宇宙船や宇宙人が…ヽ(゚◇゚ )ノ ご自分で描かれたのだそうです!
袖の振りにも無限の宇宙が広がる…:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
美しいキモノの撮影風景
奥様がお召しの江戸小紋地は小林義一さん。御親戚になることからコラボレーションした作品をつくられています。
宇宙をイメージした振袖は、きものを着ることが楽しくなる遊び心と無限に広がる宇宙のような可能性を秘めた素晴らしい祝着でございました♪
この日は予定が立て込んでいて、激混みの浅草寺に20分弱。この撮影だけ立ち会わせていただきました。
ありがとうございましたm(_ _ )m
「つくり手の方が家族のためにつくる祝着」はとても興味深い。
他の作家さんのものも、ぜひ拝見させていただきたいです♪
美しいキモノで特集組んだらどうでしょう?
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十三参り / 東京友禅の小倉悟の宇宙をイメージした祝着
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