染織こだま「木綿展」が吉祥寺ギャラリー永谷にて本日より開催中(~4月12日まで)
きものを着ることが多くの人にとって非日常的な勝負服?のようなものとなってしまってから、太物といわれる綿、麻、ウールのきものを扱うところは激減しました。絹織物は「呉服」、それに対して、綿織物、麻織物、毛織物は「太物」といわれます。太物の利点は何といっても、丈夫であること、水洗いできること、そして低価格帯であることです。ですがそれだけではありません。絹織物にはない素朴な風合いや絣、縞の魅力があるのです。
家でもきもの、大雨でもきものの私にとっては、太物も日常のオシャレ着です。とくに大雨でも雨に強いきものがあったら外出も苦にならない。しかし太物を扱う呉服屋さんは少なく…、希少なこの織物を全国から探すことになりました。そしてネット上でみつけたのです。宮崎の「染織こだま」を。宮崎はきもので生活をする人が多いの?と思ったぐらいですが、そうではないのだとか。今の社長である児玉健作さんがきものを着るようになってから、染織こだまでは太物を多くあつかうようになったのだそうです。
染織こだまの児玉ご一家と
染織レッドリストの取材の一環で知ったのですが、中国、四国地方では絹織物がほとんど生産されていません。しかし見たことがない綿織物がいくつもありました。そしてそれらは染織こだまで扱っている!
なのでこの展示会をとっても楽しみにしていたのです。
後ろに積まれている反物の山をじっくりとみさせていただきました。気がついたら5時間( ̄□ ̄;)!!
ネットでのお買い物は触ることもみることもできないので、身体にあて顔写りを確認させてもらいました。
これって大事。
グラフィックデザインのようにもみえる絣が面白いなと思った備後絣
着心地をぜひ試してみたい、手織りの綿薩摩
今や珍しい西陣ウール。飛び柄の絣は珍しい。
こちらは西陣のサマーウール。ポーラといわれます。梅雨の時季に着たいと思っていたのです。
そして、私好みの二玉の絣!
前々から興味があった、夏久留米。縞柄苦手なんですけど、花柄の絣が醸し出す雰囲気に魅せられた!
一目惚れして迷っていたけど手放した途端に他の方のところにいってしまった久留米絣…。
これ着こなせない…と諦めたのですが、あれこうしてみると良いような!?
顔写りを確認することはネットショッピングではできませんので、貴重な体験でございました。
やっぱり藍染めの久留米絣、好きだわ~(〃∇〃)
きものの楽しみ方はさまざまですが、日常にさりげなく着るというのは良いものなのです。
実用性があり、尚且つ魅力的な太物、知っていたら着たいと思う人は多いと思うのですが、なにせ取り扱っているところが少なすぎる。。。
太陽の国にある呉服屋さんから一筋の光明がみえたようにも思います。広がると良いですね~♪
染織こだまさん、ありがとうございましたm(_ _ )m
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染織こだま「木綿展」at 吉祥寺ギャラリー永谷
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