銀座の街は海外からの観光客の方々でいっぱいですね。古き良き銀座がどんどん遠のいていくよう…。こうなってみると、今から20年前ぐらいに日本人がパリのブランド店で並んで買い物をしていたことをパリの方々がどう思っていたか、わかるような気がいたします。じつは私も当時はパリで買い物をする日本人のひとりでした。あの頃は日本にこんなにたくさんのブランド直営店はなく、より早く新作を手に入れたかった願望がありました。足りないパズルのピースを求めるように次々と買い物をしていたような…。コーディネートを考える楽しみは、きもの生活をしていても変わりませんが、目新しいものを求めるという願望はありません。毎シーズンの流行を追わずとも満たされ、そしてコーディネートの汎用性からして、きものというのは素晴らしいファッションだなとつくづく思います。
銀座和光では「岩井香楠子染色展~着物は究極のロングドレス」が開催中(~3月27日まで)
銀座和光で開催される染織展は、つくり手の世界観にどっぷり浸れるので大好きなのです♪
顔料をつかった型絵染めですが、柔らかい色調。絞りの濃淡と奥行きある彩色、意匠は自然の草花、海外の風景、童話の世界とさまざま。ですがどれも優しく、可愛い~♪
型絵染のきもの、コーディネートが難しいようにも思うのですが、岩井先生のものはより良く調和し、さらに楽しめ、自分の世界が広がりそう~。しかしファンの方が多く争奪戦…。欲しい!と思ったものは既に売約済みばかりでございました。
岩井香楠子先生の工房では、下絵、絞り、型彫り、糊置き、彩色、すべて一貫工程でされています。
たくさんの型紙がありました。すべての作品の歴史ですね。
2015年夏に工房見学させていただいたときのお写真
【3月25日の装い】東京◇晴れ(湿度25%,花粉飛散してます) / 最低気温3℃ 最高気温18℃
草紫堂の木綿の紫根染です。
着やすいように胴裏は絹地をつかっています。異素材ですので袋になりやすいかとも思いましたが、随分ヘビロテで着ておりますが袋にもならず着心地も良いです♪
れえすの花の春の草花にヒヨコの刺繍帯
スミレにアザミと土筆。
ヨチヨチ歩きのヒヨコが可愛い(〃∇〃)
桜文様の絞りと刺繍の帯あげは加藤萬、帯締めは伊藤組紐、根付紐は藤岡組紐、ガラスの小鳥は海馬ガラス。オリーブグリーンはサハラ砂漠の砂からの自然の色です。
古布コラージュのバッグは松枝忍。絞りと鳥つながりでコーディネートしてみました♪
桜もさまざま、春の夜は心地よいですね。←花粉がなければ(^_^;)
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岩井香楠子染色展 at 銀座和光ホール / 木綿の紫根染に春の草花とヒヨコの刺繍帯
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