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与那国島の織物 / 与那国町伝統工芸館へ / ぬぬパナ八重山勉強会の旅 その21

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日本の最西端、与那国島へ♪ / 日本で最後に太陽が沈む所 / ぬぬパナ八重山勉強会の旅 その20 のつづき(^-^)/

与那国町伝統織物共同組合のある与那国町伝統工芸館へ♪


●与那国花織の歴史

琉球染織に関する記述で一番古いものといわれているのが「李朝実録」。1477年2月朝鮮済州島の人が与那国に漂着したときのもので、これによると与那国島ではすでに、筬や杼をつかって藍を染めた苧麻の織物があったとあります。与那国では、綿糸、苧麻、芭蕉糸を島の植物染料で染めたものが織られ、糸が入手しにくいときは漁網を解いて糸につかわれたようです。
与那国町伝統織物協同組合の初代理事長の徳吉マサが母の入西泊マンダルが所蔵した古布をほどき研究を重ね、木綿や苧麻で織られていた花織に絹糸をつかい時代にあった与那国花織の継承と発展となり今に至ります。


琉球染織はそれぞれに魅力がありますが、絶海の孤島で織られるものには他にはない味わいがあります。

与那国の織物の伝承のため後継者育成事業の講習会があり、その作品が展示されていました。


与那国島の織物は4種類あります。

●与那国花織
役人のみが着用を許された、幾何学文様の紋織りの花織。与那国花織は裏に糸が渡らない花織ですので、凹凸もあり単衣として着ると良さそうです♪

与那国花織の幾何学柄には名前があり、それぞれ与那国言葉の数字があてはめられています。
ドゥチン花(四つ花)、イチチン花(五つ花)、ダチン花(八つ花)、イルク花(網目の中に四つ花)、ミング花(三重の菱形の花)


●ドゥタティ
かつては庶民のきものであり、今でも祭りのときに着用される、黒と青の格子柄に絣の綿麻の着尺。

お祭りのときに着用する与那国ドゥタティ。
ドゥ=4 タティ=仕立て のことで、4枚の布をあわせて仕立ててつくることからの名前です。
※着用写真は、ぬぬぬパナパナの我那覇亜紀子さんのところで撮影させていただいたもの


●ガガンヌブー
ドゥタティにあわせる半ミンサー半幅帯。絣の文様はミトゥンダといわれる夫婦愛を表したもの。


●シダティー
木綿地や麻地に緯糸を浮きあがらせておる板花織。祝いの席でつかわれる手巾(ティサージ)です。
こちらはその帯。白地にキレイな緯糸の浮き織り♪ すみれ庵さんのブログでみることができると思います♪



与那国花織を織っていらっしゃるところをみせていただきました!

染料は島の草木による植物染料。琉球染織の中でも淡く柔らかい色です。

与那国花織の花綜絖。

複雑でよくわからない…。織っていらっしゃるところをアレコレお聞きするわけにもいかず謎のままです^^;


こちらは、月橘、車輪梅、ガジュマル、琉球藍、福木で染められた糸による与那国花織恋の矢


与那国島の色は鮮やかというより湿度のあるくぐもった優しい色が合う印象。
だからでしょうか、島の方々も穏やかで優しく、織物は繊細で豊か。

琉球染織の中で、最も現代的でモダンなものが多いように思いました。

花は星のようにもみえますね♪


与那国島の旅、まだまだつづきます(^-^)/

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