資生堂トップヘアアーティストの鎌田由美子さんの「着物ヘアメイクと発想」の刊行記念イベントへ
京紅型の栗山紅型工房の西田裕子先生と ふたりとも栗山紅型の染め帯♪
国内シェアトップを誇る、化粧品メーカーの資生堂。その中で選ばれているトップヘア&メーキャップアーチストはわずか8人。そのうちのお一人である鎌田由美子さんの初の著書「着物ヘアメイクの発想」の刊行イベントは、著書の中で紹介されている着物作家(友禅、型染め、絞りと三役揃い踏み!)とのトークショーでした。
右から、藤井裕也先生、羽田登喜先生、鎌田由美子さん、西田裕子先生、私、高田啓史先生
鎌田さんは春に京都で開催され話題となった「ファッションカンタータ」のヘアメイクも担当。
着物作家の方々とお付き合いが深くていらっしゃるのはこのときの信頼関係があるようにお見受けしました。
360℃どこからみても美しいヘアメイクを常に提案されています。
鎌田さんも笑顔が魅力的な方で、場を盛り上げるのがお上手。ヘアメイクさんにはこういった気質の方が多い、というかトップに立たれるヘアメイクさんはこういう方なんだな~と納得。
チークなんて!という時代の人はチークを嫌がるけれど、チークは大事という力説があり、時代はともかく、私チーク嫌いの典型なのですが、生命力をだすという説はその通りかも…(^_^;)
イベントではモデルのヘアメイクチェンジの実演がありました。
著書の中でも紹介されている、栗山紅型工房のプロテア文様の小紋!←好み~(〃∇〃)
プロテアの赤い色とルージュの赤い色がリンクしています。西田先生曰く、鎌田さんのヘアメイクに抜群の信頼をしているとのこと。つくり手からしたらヘアメイクの表現というのは重要なものなのでしょうねぇ。
下のほうでクシュクシュっとまとめられていたこのヘアスタイル
ほどくとこのように3つにわけられていたことがわかります
真ん中の部分を上に結び直して
ゆるーく交互に編みこみ
上でまとめるとこんな感じに
メイクも登場のときより秋らしいものに。しかしプロの美人は何をしてもプロの美人なので…、参考になるようなならないような…。プロのモデルさんって、違う星に生まれた人のようなのですもの(・_・;)
お客様の公開アドバイス。とてもお美しい方でしたが、こちらのほうがやはりリアル。
お悩みはヘアにボリュームがでないこと、逆毛を立てずにボリュームをだしたヘアスタイルをご希望とのこと。原因は整髪料としてつかっている椿油だったようです。
鎌田さんの手にかかると、逆毛をたてなくてもこのように美しい仕上がりに。
京絞り染め作家の藤井裕也先生と
二条城の櫓から着想を得てそれを唐草文様で表現、余白の美を意識してつくられたもの。桶絞りの技法がつかわれています。
友禅の重要無形文化財保持者の羽田登喜男を祖父に、羽田登先生を父にもつ、羽田工房の三代目でいらっしゃる羽田登喜先生と
コッポラ監督「マリーアントワネット」のワンシーンに登場した可愛いお菓子を表現。マカロンをそのまま意匠にするわけにはいかないので花と蝶で。振袖なので純情で純粋な印象に。
きものとヘアメイクの融合♪
きものはファッションですので、伝統的な技やオタクな知識だけでなく、こういった視点から楽しむのも良いかもしれません。美しい本でした。
鎌田由美子 着物ヘアメイクの発想: SHISEIDO KIMONO BEAUTY
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