この長板中形は透け感のある綿絽で誂えたので、半衿付きの長襦袢を着てきものとして着ています。
きものとして着ることを想定して、麻の居敷当てをつけてのお仕立てです。
藍を落ちつかせるため、お仕立てまで反物のままで1年以上寝かせました。
正直なところ綿絽は麻や絹紅梅と比べると暑いです
気温が30℃以上の日の着用は苦しいですが、綿は雨に強いので雨の日には重宝します。
長板中形は江戸時代中期末に生まれた技法。特徴は藍の浸染による両面染めです。
6.5mの長板に白生地を張り、型紙をおいてヘラで防染糊をおきます。
生地を乾かした後、さらに生地の裏に表の模様とピッタリ重なるように糊をおきます。
その後、藍甕に何度も浸す浸染です。これにより白がパキッと映える藍染になります。
江戸小紋のようにヘラで染める「しごき」は片面だけ糊をおけばよいのですが、
長板中形は何度も藍に浸すために両面に糊をおく必要があります。
小紋は小柄なので小紋、ゆかたは小紋柄よりも大きく中柄なので中形となったのだそう。
中柄というか大柄文様の型紙は、やはりゆかた用につくられたものです。
長板中形は浴衣なので、本来は半衿なしで浴衣としてスッキリ着るもの。
そういえばこの長板中形も千鳥だった…。
【7月16日の装い】東京◇曇りのち大雨(台風の影響で夜は大雨) / 最低気温24℃ 最高気温29℃
竺仙の青海波に千鳥文様の綿絽の長板本染中形に西村織物の格子の博多帯をコーディネート
水玉に金魚の日傘は遊中川×前原光栄商店
ラフィアのトートバッグはエポカ•ザ•ショップ、ぞうりは菱屋カレンブロッソ。
この日は老舗洋食屋さんにて女子会
気軽な夜のディナーなら、浴衣をきものとしての装いでも良いと思います♪
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綿絽の長板中形をきものとして着る / 竺仙の青海波に千鳥文様の綿絽の長板中形
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