「にっぽん文楽」鑑賞へ
六本木ヒルズの高層ビルの谷間にあるヒルズアリーナに、野外文楽劇場が出現!
開放的な野外で江戸の芝居小屋のように文楽を楽しもう♪という企画なのだそう。
木戸口も中々立派もの。
舞台側面からみるとこんな感じです~。上からの写真、撮り忘れた…(_ _。)
にっぽん文楽の幟と帆掛け船の幕が大衆娯楽の雰囲気です。
櫓には槍と牡丹槍(たんぽやり)
このプロジェクトの為につくられた文楽専用舞台は移動組み立て式。
2020年の東京オリンピックの年まで、年2回のペースで日本全国を巡るのだそうです。
舞台も客席の縁台も吉野山の檜からつくられてるのだそう。
この日は雨上がりの影響で檜の香りがたっていて都会にいながらして森林浴でした♪
左は竹本座、右は近松家の定紋
盆回しといわれる回転とびらもありますが、今回は廻りません
さて「にっぽん文楽」は、食べながら飲みながらがコンセプトの企画。
大坂の料亭の大和屋三玄のお弁当は予約でいっぱい。←入場券よりお高い
私は抹茶ババロアと純米生原酒をいただきました。
日本酒をいただいても、ビルの谷間風は寒かった(((( ;°Д°))))
夜の部ではホットサングリアがあったのだそう~。←すみれ庵の西岡先生情報
雨対策の雨コートを着用。野外を甘く見てはいけません。防寒対策はしっかりと。
●元NHKアナウンサーで古典芸能解説者の葛西聖司さんによる文楽の楽しみ方の解説。
客席の中をハンドマイクで行き来して楽しいお話をしてくださいました~♪
にっぽん文楽の客席が縁台なのは、背もたれがないので寝れないように!なのですって。
コンセプトからいって従来の文楽ファンというより、より多くの人に文楽を身近に楽しんで
欲しいといったところでしょうか。ええ、とっても楽しかったですよ♪
●「二人三番叟」
杮落し公演に相応しい祝儀もの。五穀豊穣を祝い邪気を払うお目出度い演目。
鶴の首抜き文様の素襖に松文様の袴、剣烏帽子。
物語らしい物語があるわけでなく、鈴を鳴らしながら舞うのは種まきかな。
●舞台転換のときには太夫と三味線による解説
豊竹希大夫による浄瑠璃のお話
床本といわれる台本に書かれている浄瑠璃文字について。
大夫が語る登場人物、若い娘から武将までの演じ分け。義大夫節はすべて関西弁であることなど。
鶴澤清公による三味線のお話
譜面もなく、その音色で自然現象から登場人物の喜怒哀楽までを表現する三味線。
旋律で場面を謳いあげるさまについて。
床本が置かれる見台が立派~。義太夫がバンバン叩いても大丈夫。
●「日高川入相花王 渡し場の段」
安珍清姫の道成寺もの。清姫の首がガブとよばれる形相に変身します。
舞台の躍動感がジンジン伝わってきたのは、観客が新鮮だからか、それとも外の空気かしら?
川の中で泳いでると鱗文様の白装束になる早変わりも野外で見るといっそう面白い。
※清姫の主遣いを演じられた豊松清十郎さんに以前文楽レクチャーをしていただいた時の写真
来月、人間国宝であった師匠吉田玉男の名跡を継ぎ襲名される、吉田玉女さんと
人形遣いは、胴体と右手に手を入れる真の主遣い、左手担当の左遣い、両足担当の足遣いの
3人が一体となって演じます。主遣いは紋付袴で顔をだして演じる人形に生命を吹き込む役。
人形の首の動き手の添え方で心情がつくりだされる、何とも不思議な世界なのです。
私、文楽鑑賞は数えるぐらいしかありませんが、野外で見るのはまた新鮮でした。
演目も心情に訴えかけるようなものでなく、わかりやすいもので、ほろ酔いで見る
文楽鑑賞はとっても楽しかった~(〃∇〃)♪ 寒かったですけど…。
文楽では3人で操る人形の他に1人で操るツメ人形があります。(その他大勢)
そのマスコット、ツメやん。
ストール留めにキツネを♪
「きものカンタービレ♪」のFacebookページ
↧
にっぽん文楽 ほろ酔い文楽鑑賞♪ at 六本木ヒルズ
↧