ちちぶ銘仙館 (仮織り、捺染) / 染織文化講座 秩父産地研修 その2 のつづき(^-^)/
経糸が捺染されたところに緯糸を織り入れて、仮織りした糸を解く。
それが「ほぐし織り」です。
仮糸が入ったまま捺染されているので、どうなっているのかマイクロスコープで見てみました。
こうなっています!仮糸も捺染で染められている。
経糸1本は何本かの合糸であることもよくわかります。
加藤式半木製力織機(昭和20年代製)
秩父地方独自の織機。紬糸を織るのに適しているのだそうです。
織っていて綜絖の向こう側に手が届きそうになったら解す…?
こうやって手を入れて糸を切って抜き取る…。
織り子さんは1人で4台の織機のほぐしを担当されるとのこと。
この地点では今ひとつ???
解した糸はゴミ箱に捨てていく。
ちちぶ銘仙館では後継者育成教室があり、生徒と研究生(織物の経験者)が募集されています。
3年かけて秩父銘仙の技術を学ぶのだそうです。
その研修生のための織機がズラリ~。
素敵なデザインのものが織られていました。
新しい秩父銘仙、どんなものができていくのでしょう~♪
糸繰室
糸繰りの工程が説明されています。
生繭乾燥機、煮繭機、多条繰糸機、小枠浸透槽、揚返機がありました。
埼玉のブランド繭「いろどり」
美しい天蚕
資料室は撮影禁止です。
今回は事前に撮影許可申請をしていなかったので、写真はありません。
地機の織機、高機の織機、秩父銘仙のきもの、史料などが展示されていました。
中でも三橋先生に教えていただいて注目したのが「秩父大島」
一見大島紬のようにみえますが、反端が型紙捺染によって染まっていることでわかる。
昔はどこの産地でも、大島紬モドキが生産されていたのだそうです。
展示室では秩父銘仙とスウェーデンのコラボでつくられた作品が展示
秩父市はスウェーデンのシュレフテオ市と産業連携交流協定を結んでいるそうです。
シュレフテオ市は毛織物が鉱業が主要産業。
秩父は絹織物とセメント業が主要産業、そのつながりでしょうか…?
スウェーデンのデザイナーによるデザインの銘仙は私好みでした(〃∇〃)
つるし飾り展も開催中。雛飾りも華やか~♪
体験もしたいしもっとじっくり見たかった。こちらはまた訪れたいと思います(^-^)/
次は寺内織物の見学です(^-^)/
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ちちぶ銘仙館 (織り、糸繰室、今とこれからの銘仙) / 染織文化講座 秩父産地研修 その3
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