雪の上に広がる小千谷縮です。
小千谷縮の最終工程である「雪晒し」は晴れる日が多くなる2月下旬から3月の
晴天の日に行われます。
越後の雪山を背景に雪原に反物が広げられる風景は絵になるので、「雪晒し」と
いったらこういった光景が眼に浮かびますが、現在はこの状態で雪晒しが行なわれるのは、
おぢや風船一揆と同時開催される雪原祭りのときだけだそうです。
↑カメラを構えた方々がいっぱいσ(^_^;) ※写真提供 吉澤義孝さん
雪晒しは10時から14時くらいまでの4時間くらい6~10日間繰り返すのだそうですが、
人のいない雪原に広げたままにはしておけず、かといってつきっきりに反物をみているわけにも
いかずなので、今ではほとんどご自分の工房の庭先などでされているとのことでした。
雪に紫外線が反応することにより発生したオゾンによって殺菌、漂白されて白い部分はより白く、
色柄部分はより鮮やかになるといわれていますが、科学的な根拠はないそうです。
和紙をつくるための楮も雪晒しをして漂白します。印伝の漆も紫外線があたることによって
白くなるといわれています。自然がもらたす不思議な効果ですね。
↑雪原と太陽のナイスショット! ※写真提供 寺澤達夫さん
雪晒しは、ただ晒しておく事だけなので、反物を振る必要な全くないのですが…。
反物を持っていた方が絵になるから~というカメラマンさんの要望で度々振っています(^_^;)
この日は青空が広がり紫外線がきつく反物が乾きすぎないように度々雪をかけていました。
暑くなったのでコートを脱ぐとカメラを構えた方々が一斉に後にやってきた(・_・;)
まるで背後霊のよう…
写真提供してくださった皆さま、ありがとうございましたm(_ _ )m
帯がみえる袴姿が珍しかったようですσ(^_^;)
↑↓※写真提供 寺澤達夫さん
しゃがみこんだ自分の後姿はじめて見ましたσ(^_^;)
雪原に山笠が絵になりますね
山笠にかんじきの良さがわかった~。これも先人の知恵。
この日はカメラマンになってくださった、小千谷縮作家の樋口隆司先生と。
小千谷織物業協同組合の皆さま
青空の下で雪原に反物を広げるのは気持ちが良かったです。
しかし、反物は白くなりましたが、私は日焼けしました。照り返しが半端なかった(*_*)
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