きもの文化検定が主宰する、きもの文化検定の祝賀会前日の工房見学。
これは合格者特典ですが、過去の1級合格者のみ参加することができます。
撥水撥油加工の草分けであるパールトーン社へ。
きものや帯、インテリアファブリックにいたるありとあらゆる布が日本全国から集められます。
それを、パールトーン加工するもの、悉皆(シミ抜きなどお手入れ)するもの、紋を入れるものと、
仕分けしていきます。
ベンジンをつかってのシミ抜き。
ファンデーションのシミ落とし、パールトーンだからできますと説明されましたが、とくに
普通のシミ落としと何ら変わらないように見えました。
「例えば植物染めのきものと酸性染料など染料によって、パールトーンに違いはあるのですか?」
とお聞きすると、細かいことは後ほど別のものが詳しくご説明しますとのこと。
石持(こくもち)といわれる紋付の白抜きされた部分に紋を描き白の部分を黒く染める作業。
こちらでは家紋の型をスタンプのように押していました。
まるでボタンのような家紋の型です。
石持の色の境目は、筆で染料を加えて
さらに削って修正します。
余分な部分はカーペットローラーで取り除く。
仕上げ加工はスチームアイロンをつかいます。
撥水加工であるパールトーンの利点は水で縮まないこと。
なので蒸気が大量にでるスチームアイロンがつかえるのです。
アイロン台の下から冷たい空気で吹き上げて、スチームアイロンで一気にシワを伸ばします。
空気で膨らむアイロン台がすごい\(゜□゜)/
錘は10kgぐらいありそうでした。
作業をされる方はプロテクターのようなグローブをされています。
袋状になっていたきものもきれいに仕上がっていました。
パールトーン加工したものの検品
水を落として水ががパールのように撥水されるかどうかをチェック。
パールトーンは繊維の1本ずつに浸透させることによって高い撥水力を保つそうです。
つづきます(^-^)/
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パールトーン (シミ抜き、紋入れ、仕上げ、検品)/ きもの文化検定工房見学 その1
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