今日は節分です
節分とは本来、季節を分けることを意味するので、立春、立夏、立秋、立冬の前日年4回。
江戸時代以降は立春の前日2月3日のことを指すようになりました。
旧暦では立春が新年の始まりとされていたため、前日の節分は大晦日にあたます。
季節の変わり目には邪気が生じると考えられていたので、それを祓うための行事として
行われたのが、追儺(ついな)鬼遣(おにやらい)。源氏物語にもでてきます。
元々は中国から伝わり、平安初期から宮中で行われていたそうです。
追儺とは方相氏(ほうそうし)と呼ばれる鬼を払う役目を負った役人と、脇に仕える
侲子(しんし)と呼ばれる役人20人で、大内裏の中を厄払いで回った行事のこと。
金色の四つ目の面に矛と盾を持った方相氏が、逆に鬼として扱われるようになり、
現在の節分のように豆を撒くことになったそうです。
豆には魔滅(まめ)の意味合いが含まれ無病息災を願い、鬼に豆をぶつけ邪気を払います。
これは室町以降の風習らしいです。
柊と焼いた鰯の頭を門口に挿して鬼を払う柊鰯。焼臭(やいかがし)ともいいます。
吉田神社の追儺式。方相氏が怖いです…( °д°)
【2月3日の装い】東京◇晴れ(湿度32%) /最低気温0℃ 最高気温10℃
志ま亀の鶸色地大津絵文様小紋に鎧縅文様の織なごや帯をコーディネート。
大津絵の中に鬼がいるのです。
節分なので鬼とそれを退治する源頼光、渡邊綱の鎧縅をイメージしたコーデ。
帯あげ、帯〆も志ま亀。
バッグは松枝忍。反対側の面を撮影すればよかった…。こっちじゃないの(><;)
ぞうりは神田胡蝶。
この印象的な市松の床があるのは、文化学園服飾博物館
「時代と生きる ~日本伝統工芸染織技術の継承と発展~」が開催中(~2月14日まで)
この展覧会、侮るなかれ…。
絣の技法にひとつとっても、手括り、板締め、型紙をつかった捺染、ローラー捺染と
今伝承されている技術を個別に取材しまとめています。
こういった工程の動画は昔に撮影されたものが多いですが、今回の展示のために
今の現場を撮影されたものが各技法ごとにあり、会場で見ることができます。
新しいものはキレイに見える。古くさいものと捉えられないようにされたことなのだそうです。
これってとても大事な視点だったと思います。
染織を伝承していくのに必要なものは、それを受け継ぐ人と技。
そして技を生かせる道具です。
「染織技術をささえる人と道具の現在」と題された、研究会が開催されました。
別記事でご紹介します。
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節分 / 志ま亀の鶸色地大津絵文様小紋に鎧縅文様の織なごや帯
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