染織文化講座「型紙で小紋を染める」実技講習へ。
東京染小紋(江戸小紋)を1反染める実習です。
●地色と目色を色見本から選ぶ●
私、当初は「黒地にグレーの目色の長羽織をつくる!」っと決めていたのですが、
色見本を見て気が変わりました…。←どうしたワタシ(・_・;)
美しい菖蒲色の地色と藤色の目色があったので、こちらに変更。
これが吉と出るか…。染めあがってからのお楽しみです。
●地張り●
午前の部に型付けされた方の板をあげて、午後の部の長板をセットします。
約7mの長板には薄くもち糊がついていて水で濡らすとペタっとくっつくようになっています。
刷毛で糊を均一にしてから白生地をピッタリと貼り合わせます。
私は綸子の光沢をあまり好まないので裏返してつかうことにしました。この辺りも冒険!
●落款の型付け●
さて、先日の「伊勢型紙を彫る」実習でつくった落款の位置。
着尺の場合は決まっていますが、長羽織の場合どのいちに落款をいれるかによって
型紙を置く位置がかわります。これを考えていなかった( ̄□ ̄;)!!
慌てて仕立てをお願いしている和裁師さんときもの学の先輩の和裁師さんに電話で確認。。。
はじめは羽織の衿の裏にくるように聞いたのですが、ちょっとでもズレると面倒ということになり、
羽織の返しの部分(羽織の裏になるところで裾から返している)に入れることに。
なので、落款の向きが逆になります。←ここがポイント
落款の目色は白で。
沙を囲むハートもとても良い具合になり、ここまでは大満足です(^-^)
●糊●
もち米と米ぬかと塩でできています。
目色の染料が入った防染糊をまぜたものを型つけにつかいます。
●型紙●
今回は素人によるはじめての実習のため、つかう伊勢型紙は「丸口」という柄が
切れていないものを使用。これによって、つなぎ目が多少ずれても目立たなくなります。
が…、私が選んだものは「切口」といわれる柄がつながっているものでした(゚_゚i)
なので、鶴の足の部分をテープで隠してつなぎ目には柄がこないようにしてつかいます。
●型つけ●
糊を型紙にとられないように浮かせる役目の「えんばり」はやっていただきました(^_^;)
型紙を選んだときには気がつかなかったのですが、選んだ型紙は小さく糊を置くところが
なかったため、糊をおくための紙を重ねて送ることに…。これが大変だった
防染糊を刷毛でひいていきます。
型紙は白く(今回は目色をつけたので藤色に)残る部分が彫られています。
生地の上に型紙を置き糊を塗ることで彫られた部分に糊が置かれ染め抜かれることになります。
糊が山になったり型紙いっぱいにつけすぎたり…と、四苦八苦
刷毛を口にくわえて型紙をめくって送ると職人みたい~。←見かけ倒し
わ~、けっこうキレイ!!
しかし、糊を置いた後に型紙をおしてしまうと型紙に糊が残ってしまい面倒なことに…
何といっても大変なのが、星を合わせて型紙を送ること。
型紙を合わせる星は継ぎ目の端っこにある小さな穴のこと。白い丸の中の「・」です。
鳥目の私は夕方になると見えなくなってました…(x_x;)
3回送ったら型紙についた糊を落とします。
だんだん慣れてきました!
しかし、このように糊がのってないまま型紙送ってしまったり…。
選んだ型紙が抜かれているところが多いのも、はじめての選択としては難しかった(+_+)
でもこれは、もう一度挑戦してみる価値があるかも~。
明日はしごき染の実習です(^-^)/
染織文化講座の講座記録は今月中にあがる予定です。
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