染織文化講座の実技講習「伊勢型紙を彫る」
ご指導くださるのは、型彫師の増井一平先生です。
江戸小紋の染め実技を受ける人は自分の落款の代わりとなる名前と、この中からひとつ
選んで彫るということだったのですが、時間がたっぷりと3時間半用意されていたので、
せっかくの機会なので全部彫ってみました。
型紙地となる紙は柿渋を塗った和紙を天日乾燥させさらに2年間寝かせた「生紙」です。
自分ならではのものが良いかなと思って、ハートで囲んでみました。
染めは江戸小紋の技法となるので、くりぬかれたところが色糊で糊置きされ、白く抜けます。
増井先生はハートの内側をくりぬいて「沙」の字を浮かせるということを考えてくださったよう
ですが、私は「沙」の字とハートが白く抜けることにこだわりました。
型紙は文様全体がどこか繫がっていないと抜けてしまいます。繋がりが少なければ型紙は
不安定になってしまい、糊置きはできません。
文様の繋を残しているので、ハートがちょっと割れてるかも。
でも、これが味があって良いのです。芹沢銈介風?
染め上がりがどうなるかは、今月末にある「型紙で小紋を染める」実技講座で。
講座記録は今月中に染織文化講座の講座記録にあがる予定です。
「きものカンタービレ♪」のFacebookページ
↧
染織文化講座 「伊勢型紙を彫る」実技講習
↧