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Channel: 朝香沙都子オフィシャルブログ「着物ブログ きものカンタービレ♪」Powered by Ameba
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徳島の「よりひめ」と会う♪大麻糸の家紋刺繍 / 一つ紋付の小宮康孝の江戸小紋にれえすの花の刺繍帯

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この家紋刺繍につかったのは、大麻の糸。大麻というとネガティブな印象になってしまうようなニュースが多いこのごろですが、日本人にとって大麻は身近にあったものであり、神事につかわれたものです。スピリチュアルなことには距離をおく私ですが、大麻の糸の家紋刺繍は理屈抜きで美しいと思っています。


この大麻の糸を績んでくれたのは、徳島の住友知江さん。刺繍するためには細い糸が必要なのです。日本全国にいらっしゃる「よりひめ」が績んだ糸の中から一番細い糸を選んだら、住友さんのものでした。

大麻の糸の手績みの技術というのは、今では途絶えてしまったといっても過言ではない状況なのですが、そんな中で大麻博物館館長の高安淳一さんの指導で日本全国に「よりひめ」といわれる大麻糸の績み手が誕生しています。

徳島の「よりひめ」にご自分で績んだ大麻糸の家紋刺繍をぜひみていただきたくて、お会いするために着ていきました♪


藍染めの手巾をいただきましたヾ(@^▽^@)ノ
住友さんの手の爪は藍色に染まっていました。こういうのいいな〜♪
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この10mの大麻糸で、日向縫い紋が三つできました。

小宮康助の両面染め江戸小紋

万筋の江戸小紋


紋をいれることによって準礼装になりますが、羽織で隠すこともできます。
洋装が主流となっている現代で、きものが主流だったころの「しきたり」にあわせすぎる必要はないと思います。紋付は日常着として着るものではありませんが、紋付を着なければならないときのために、<あれば困らない きもの>です。紋付だと仰々しくなりすぎる場合は、羽織で隠す。逆に紋付のほうが良いと思ったら、紋付の羽織を着るということもできます。紋付のきもので海や山を歩くようなことはしませんが、ホテルでの会食や歌舞伎鑑賞などは一つ紋が入った江戸小紋でも良いように思います。

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【2月3日の装い】東京◇晴れ(湿度24%) / 最高気温14℃ 最低気温1℃

小宮康孝の紅梅色の江戸小紋にれえすの花の竹に雀の刺繍帯をコーディネート

小宮家の江戸小紋は色焼けをしません。それは染色堅牢度が高いということであり、色が抜けないということです。なので小宮家の江戸小紋に紋を入れる場合は、縫い紋となります。ちなみに、染め抜き紋を入れる場合は、「石持ち(こくもち)」といわれる白い○で紋をいれるところを防染したものをお誂えとなるそうです。「石持ち」といわれるのは、家紋があるということは石高があるということが由来です。

帯あげは京都きねや、帯〆は龍工房

立派な蔵づくりの天ぷら屋さんでした!

芝えびと青柳がたっぷりの天丼


紋付のきものの欠点は、着付けの粗がハッキリとわかることです。
なので、やっぱり日常には向かないのです。

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