炉開きとは、風炉から炉にかわり、初夏に摘んで寝かせておいた新茶をはじめてつかう、節目。
ここから新しい年がはじまる、お茶の世界のお正月のようなものです。
今年の社中の炉開きは、喘息のためお休みさせていただいたので過去の写真です。
炉開きでは宮中行事の玄猪(げんちょ)にちなみ亥の子餅(いのこもち)かお善哉をいただきます。玄猪とは、旧暦10月上亥の日に無病息災、子孫繁栄を願って行なわれた行事。古くは中国から入ってきた行事のひとつで、大豆、小豆、大角豆、胡麻、栗、柿、糖(あめ)の七種の粉を入れた餅をついたものを食する宮中行事でした。源氏物語にもでてきます。
鎌倉時代になると猪は多産であることから子孫繁栄を願って、亥の子餅を食したのだそう。江戸時代には、亥の月の最初の亥の日を玄猪の日と定め、玄猪の祝いともいわれていました。このため、亥の子餅を玄猪餅とも言います。亥の子餅を包んだ玄猪包みを象った香合です。玄猪の儀は京都の護王神社で今でも神事として行われています。
●過去の開炉の茶事•炉開きの装い
矢代仁の菊桐に御簾文様の付けさげ一つ紋付訪問着に川島織物の七宝に四君子の帯
菊の青海波文様の付けさげ小紋に鎧縅文様の織なごや帯
千總の貝桶文様の一つ紋付訪問着に宝尽くし文様の唐織袋帯
小松と蓮の地紋の珊瑚色の一つ紋付色無地に龍村美術織物の黒地に瑞鳥唐草文様の袋帯
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開炉の茶事•炉開きのきもの
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