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Channel: 朝香沙都子オフィシャルブログ「着物ブログ きものカンタービレ♪」Powered by Ameba
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松原伸生先生の工房で藍染め体験 その1 型つけ / 染織文化講座 秋の産地研修

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館山唐桟の斉藤裕司先生を訪ねる / 染織文化講座 秋の産地研修 のつづきです(^-^)/

館山から君津へと向かいます。途中の道の駅で千葉名産の枇杷ソフトクリームをいただきました。これがちゃんと枇杷風味で美味ビックリマークご当地ソフトの中でトップ10に入りそう(朝香調べ)

雨は小雨からザンザン降りの大雨に…雨
松原先生の工房へは大型バスは入ることができず、途中まで松原先生が車で迎えに来てくださいました。歩ける距離なのですが、松原先生のお手間をおかけすることになってしまい、そして時間的ロスは半端無く、、、これが後の体験にひびくことになります(T_T)


まつばら工房は藍の香りに包まれていました♪
藍の浄化作用と抗ヒスタミン剤くださった方のおかげもあり(感謝!)喘息の発作もおさまりました。

工房は緑豊かな渓谷に囲まれていて、鹿や猿と普通に遭遇するのだそう。


松原伸生先生は「藍染・長板中形」の伝統工芸士。「長板中形」の重要無形文化財保持者(人間国宝)の松原定吉の孫にあたる方です。

長板中形は江戸時代に誕生した型染めのひとつで、両面糊置きの浸染の本藍染めの技法のこと。元々は分業制で、型彫師、型付け、藍甕の浸染と専門の職人がいました。長板は三間半(約6.5m)の樅の木の一枚板をつかって染められることから長板中形といわれます。松原先生はすべての工程をこなされるそうですが、型紙は大きいものは自分でも彫るが細かいものは発注するのだそう。祖父にあたられる人間国宝の松原定吉氏の頃からの型紙もあるけれど、昔の型紙は小さいので今の時代にあう意匠の新しいものもつくっているとのことです。

両面染めで意匠が違う作品もたくさんつくっていらっしゃいます。
私的には白地の両面染めで、パキッと白地に藍が浮き立った松原先生の長板中形を誂えたい。


今回、私たちが体験させていただくのは、両面染めではなく60cm四方の片面の型付けと藍染めです。


●地張り
糊が引いてある長板を湿らせて生地を張りピンで固定。


●糊
型つけの糊は生糊と糠かきを混ぜ糊の強さは型の種類やその日の天候に合わせ調整されています。
生糊は餅粉に石灰を混ぜて湯で練って団子状に練り、糠かきは生糊に小紋糠と石灰を加えたもの。この2種類の糊をつかいます。糠かきは毎朝つくるのだそう。


●型つけ
型紙を選びます。総勢32人での体験でしたので2班にわかれました。前の方がつかった型紙が水に濡らされているのでそこから選びます。「朝香さん、鳥の型紙ありましたよ~♪」と、鳥好きを知ってる方から教えていただき、迷わずそれをチョイス。というかこの地点で時間がないことは明白だったので、時間的ロスを避けサッサと行動。

松原先生のお弟子さんにご指導いただきました。

型紙を生地の上にのせて糊をヒノキのヘラで彫り目に埋めていくように置きます。

ヘラの持ち方これで良かったのかな…σ(^_^;)

種別は違うことになりますが、江戸小紋、型絵染め、紅型と糊置き体験をしているのですが…

中々上手くならない…(-"-;

糊を重ねて何とか均一にしていきます。

型紙を剥がしていきます。

今回は星をあわせて送るということがないので、型つけは1回。

キレイに出来上がっていますヾ(@°▽°@)ノ


落款は筒状のものから糊を押し出して描きます。

沙都子の沙の字は線がまっすぐだから書きやすいのです。

しかし、ハートが難しい。


伸子張りし乾かします。晴れていれば天日干しですが、残念なことに雨やまず…。

ストーブで乾かします。

糊が乾くと生地がちぢみあがってきます。


残念だったのは、2班は松原先生の型つけをみることができなかったということ。これはとっても残念。1班の方に松原先生が型つけされている写真をみせていただきましたが、私もリアルでみたかった!!!!(T_T)

1班の参加者の方が気をきかせてくださり、2班に早く型紙を選んで地張りをはじめるようにアドバイスをくださったから、2班は藍染めまでできたと思います。
大人数の難しさ。。。気をきかせてくださった方に心より感謝申し上げます!

つぎは藍染めです♪

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