生誕140年記念 「川合玉堂 ~日本のふるさと、日本のこころ~」展(~8月4日まで)
青い日記帳 × 山種美術館 共催 ブロガー内覧会へ
ブログ「青い日記帳」主宰のTakさんと山﨑妙子館長と
山﨑妙子さま、今日はお洋服でいらっしゃいましたが、代々伝わる素晴らしいきもの
を所蔵していらっしゃり、雑誌にも度々登場されています。いつもお美しい~
ブロガー内覧会は、美術ブログ「青い日記帳」主宰のTakさんによるもの。
「青い日記帳」は展覧会情報だけでなく、鑑賞のポイントがとっても的確!美術の
道先案内人です。美術館カフェやグッズについても情報満載。
山﨑館長さまよりTakeさんをご紹介いただきましたご縁で、美術ブロガーに混じって
内覧会に参加させていただきました。素晴らしい企画、いつもありがとうございます!
山種美術館の展示室は、自然光完全シャットアウトの地下にあります。
扉が開くと別世界が広がる、この空間がとても好きです。
山種美術館さんでは、入ってすぐのところに今展示会の目玉というべき作品を
展示していらっしゃるとのことで、まずはこちらを楽しみにしています♪
第4回内国勧業博覧会で3等銅牌を受賞した玉堂の初期の代表作。
玉堂はこの展覧会で橋本雅邦の作品に衝撃をうけ、雅邦に師事したのだそう。
「鵜飼」山種美術館蔵 1895年(明治28年)
奥多摩の人であるような印象が強かったのですが、愛知生まれの岐阜育ちだそうで、
鵜飼をテーマに400点以上の作品が残されているそうでビックリ(ノ゚ο゚)ノ
鳥好きの私。今展示会の鵜飼の作品をアップで撮らせていただきました。
鵜飼の人、鵜、篝火、そして水に注目です。水色がきれいなのも玉堂の特徴なのだとか
「鵜飼」山種美術館蔵 1895年(明治28年)
「鵜飼」山種美術館蔵 1939年(昭和14年)
「鵜飼」山種美術館蔵 1948年(昭和23年)
玉堂の描く世界は、どこか懐かしくそして優しい。晩年に向かうほど写実的なもので
なくほのぼのとしたものになっていった印象です。
「これも玉堂?」っと意外だった、光琳の紅白梅図屏風のような金地に紅白梅の図。
大正期には琳派の画風が流行ったのだそうです。
「紅白梅」玉堂美術館蔵 1919年(大正8年)
たらし込みの技法で描かれた梅の樹の枝には鳥がいました
鳥好きなので、こんなところに…、という作品をクローズアップしてみました
玉堂にしては珍しい、異国の風景が描かれた作品。朝鮮半島を旅行したときに描いたもの
で第4回帝展と第5回ローマ日本美術展覧会にも出品された作品。
「柳陰閑話図」個人蔵 大正11年
朝鮮半島と北九州の一部に生息するカササギ(コウライカラス)
佐賀県の天然記念物に指定されています。
「松竹朝陽」山種美術館蔵 1956年(昭和31年)
松の枝、鷹のタッチが玉堂らしい
当時の日本画家の三傑だった、三人の合作による貴重な作品。
「松竹梅」山種美術館蔵 1934年(昭和9年)
左から、「梅」竹内栖鳳、「松」横山大観、「竹」川合玉堂
玉堂の竹に可愛らしい雀
「松竹梅」山種美術館蔵 1955年(昭和30年)
左から、「松(白砂青松)」横山大観、「竹(東風)」川合玉堂、「梅(紫昏図)」川端龍子
※川端龍子のみ撮影不可のため写真なしです
こちらの作品にも、枝にちょんっと鳥がとまっています。
こんな愛らしい動物たちも描いています
「猿」山種美術館蔵 1955-56年(昭和30-31年)
山種美術館創立者の山﨑種二氏がご長女の結婚祝いに玉堂に依頼したおめでたい鶴。
「松上双鶴」山種美術館蔵 1942年(昭和17年)
山﨑種二氏が玉堂と深く交流されたことが伺える玉堂からの書簡も展示されています。
玉堂が若かりし頃に描いた、写生画帳も
この犬たちが可愛い~
「写生帖」山種美術館蔵 1892年(明治27年7月)
山種美術館での楽しみのひとつは、青山の菊家さんによる作品にちなんだ生菓子。
これには試行錯誤の末の没作品もあるそうで…(゚ー゚;
青い日記帳主宰のTakさんによる説明がありました。
作品にはない、筍
ありきたりで面白くないかも…、桜っぽい梅
蛍を食べるのは勘弁願いたい…。 しかもつぶれてるようにみえる((゚m゚;)
こちらが、完成したもの。水滴が美しい~ こうでなくっちゃ(〃∇〃)
私は今の季節にもピッタリのこちらをチョイスしましたo(^▽^)o
美術ブロガーが選ぶ、今展覧会の特製和菓子の人気投票もあり
他のものも食べてみたいо(ж>▽<)y ☆
1位は「しろうさぎ」でした~ヾ(@°▽°@)ノ
「兎」山種美術館蔵 1938年(昭和13年)
内覧会の真っ最中に、次々とtwitter,facebookに投稿されていくレポート。
ブロガーさんそれぞれ独自の視点と見せ方がスゴイ、そして早い\(゜□゜)/
う~ん、見習うべきことが何と多いことか。
勉強になります!
玉堂の魅力は日本のふるさとを描く優しい視線だと思いますが、人や鳥や動物にも
あらわれています。心が癒される作品ばかりでした
暑い夏、心の避暑におススメです(^-^)/
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「川合玉堂 〜日本のふるさと、日本のこころ〜」展 at 山種美術館
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