お誂え進行中の、きものと帯がいくつかあるのですが…、じっくり考える時間も
なく滞っております(・_・;)
まだ見ぬ自分の理想のものをつくっていただくというのは、本当にムズカシイ。
「雨音」のお誂えレポート その2
のつづきですφ(.. )
前回、カラーチップから色見本をつくっていただいたのですが、白場の多いこの
「雨音」は染めていただくと、自分の脳内イメージのものと印象が変わってしまう
こともあって、再度、色見本を小林義一先生に染めていただきました。
今回新たに染めていただいた色見本
前回染めていただいた色見本 / レポートはこちら☆
比べてみると、今回染めていただいた色のほうが、より雨の線と楽譜が生きている印象
ご面倒をおかけしてしまったのですが、お願いして良かったです(^-^)
さて、自分に似合いそうなのはこちらの気がいたしますが、白地が多いので全体で
みると長板中形の印象にかぶさってしまう…?
雨というテーマにもあって、顔写りも良さそうなのはこちら
印象が明るく華やかになりそうなのはこちら
単衣で着ることを考えているので、試験的に裏も染めてみてもらったのですが、
表地まで色が響き過ぎて濁ってしまう印象なので避けたほうが良さそう。
一口に青系といっても、色彩は色々…。
文様の彩色がない、色無地と江戸小紋の色選びは誤摩化しが効かず、一発勝負的な
ところがあるので、決めるのに勇気がいるというか…、
こちらの増井一平先生の「雨音」の型紙は、第一印象で一目惚れし
思い入れも強い分、迷いに迷いました。
雨なので青色にこだわりたい。雨には色がありませんがやはり青系がイメージ。
空の色、海の色、花の色、絵画、陶磁器の色、色んなものを見て、脳内イメージは
つくったのですが、それを具体的にお伝えするのも難しく…、小林義一先生には
とてもお手数をかけてしまいました。
私の我が儘にお付き合いいただきまして本当にありがとうございました。
心より感謝いたしますm(_ _ )m
さて、どの色にしたのか…。
鏡で見るよりも1色ずつ顔に当ててみた写真がわかりやすかったのですが、
顔のアップを何枚もお見せするのもどうかな…?という感じなので、きものが仕立て
あがってきてからのお楽しみとさせていただきます(^_-)☆
きものを選ぶとき、反物を巻き付けてきものを着ている姿のように見せてもらえる
ピンワークというものがありますが、鏡に写った姿だけで選ぶより、写真に撮って
もらってから、自分でその写真をじっくりと見たほうが良いです。
鏡に写っている自分と写真に写っている自分、不思議ですが印象が違って見えることが
多々あります。
それから「お誂えの醍醐味は自分の思い通りのものをつくれる」ということですが、
まだ見ぬ自分の理想のものというのは、出来上がったものをシチュエーションにあわせて
着てみなければわかりません。
似合うかどうか、コーディネートが上手くいくかどうか、場所に相応しいかどうか、
やはりきものは実際に着てみてこそのものです。
妥協することなく後悔せずつくることができたかが、とても重要となる気がします。
呉服屋さんや作家さんとのご相談、お誂えの過程も楽しむことができること。
きもの好きにとっては、それが最高のお誂えです